この記事では、「我に返る」と「正気を取り戻す」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「我に返る」とは?
「我に返る」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「我に返る」は「われにかえる」と読みます。
「我に返る」は、「気を失っていたのが正気付く」という意味があります。
例えば、転んで頭を打って、気を失っていた人の頬を叩いたら、気が付いた時、「頬を叩くと、我に返った」などと言うことができます。
次に、「我に返る」という言葉には、「他に気を取られていたのが、本心に返る」という意味があります。
何かに熱中してしまうと、本心とは思えないような言動を取ることがあります。
例えば、好きな人ができて、夢中になってしまい、仕事に手がつかなくなるかもしれません。
上司に怒られて、仕事をしなければと本心に返った時、「恋に夢中になっていたが、上司に叱られて、我に返った」などと言うことができます。
他にも、喧嘩が始まり、興奮して口汚い言葉を使っていた人が、冷静になって本心を取り戻したとき、「冷静になり、我に返り、自分の言動を恥ずかしく思った」などという文章にすることができます。
「正気を取り戻す」とは?
「正気を取り戻す」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「正気を取り戻す」は「しょうきをとりもどす」と読みます。
「正気を取り戻す」は「再び、正常な心に戻る」という意味があります。
「正気」には、「確かな意識、正常な心」という意味があります。
例えばドラッグをしている人が、常識から外れた行動をすることがあります。
しかし、薬の効き目が切れると、正常なここを取り戻してくるでしょう。
この場合は「ドラッグの効き目が切れて、正気を取り戻す」などという文章にできます。
また、庶民としてつつましく暮らしていたのに、急に高級ブランドに目覚めてしまい、全身を高級スーツで固め始めるかもしれません。
家族の誰かに、「似合わない」と言われて、正常な心に戻った時、「高級ブランドに目がくらんだが、正気を取り戻した」などと言えるかもしれません。
「我に返る」と「正気を取り戻す」の違い
「我に返る」と「正気を取り戻す」の違いを、分かりやすく解説します。
「我に返る」は、「気を失っていたのが正気付く」という意味があります。
一方で、「正気を取り戻す」は「再び、正常な心に戻る」という意味があります。
どちらも、正常な気持ちを取り戻すという意味がある言葉になります。
ほとんど同じ意味で、同義語と言えますが、「我に返る」には「意識を取り戻す」という意味があるという違いがあります。
気を失って、意識を取り戻した場合は、「正気を取り戻す」ではなく、「我に返る」を使うようにしましょう。
まとめ
「我に返る」と「正気を取り戻す」の違いについて見てきました。
2つの言葉の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。