この記事では、「愚痴」と「誹謗中傷」の違いを分かりやすく説明していきます。
「愚痴」とは?
仏教用語の煩悩の一つとされ、煩悩の中でも強力なものとして挙げられています。
言ってもしかたがない事を、言っては嘆くことという意味で、仕事の愚痴、家族に対する愚痴などあらゆるジャンルに対する愚痴が存在しており、愚痴は「愚痴をこぼす」とも表記されます。
愚痴そのものは言葉として愚かなことという意味もありますが、言ってもしかたのないことを言って嘆くことの意味合いの方が多く使われていると言えるでしょう。
愚痴はある意味コミュニケーションのきっかけになりうるものでもあるため、嘆きという面はあるものの長く生き続けているものと言えます。
同じ会社での社内の愚痴などは共通の話題であるため盛り上がりやすいものでもあります。
また、言う側にはストレスを発散させる役割もあります。
「誹謗中傷」とは?
根拠のない悪口を言って他人を傷つけることという意味で、人の悪口の内容が当人を傷つけるのはもちろん、インターネット掲示板などでは話題の流れを変えて悪化させてしまうという側面もあり、誹謗中傷はあらゆる面でマイナスになってしまうと言えるでしょう。
根拠がないものを誹謗中傷としていますが、誹謗中傷をしている人だけが根拠があると言っているものに対しても誹謗中傷に含んでも問題ないでしょう。
また、根拠があるものであっても事件や失言などから時間が経過しているものに関しては蒸し返しとなり、誹謗中傷に近いものと言えます。
誹謗は他人を悪く言うこと、中傷は根拠のないことを言い、他人の名誉を傷つけることとなっており、誹謗中傷という言葉は誹謗、中傷をより強調する言葉であると言えるでしょう。
ひどい誹謗中傷という強調をすることも可能です。
ツイッターにおいて誹謗中傷をリツイートしただけであっても民事上・刑事上の責任を問われる可能性があります。
インターネットの普及により匿名で発信できる場が増えたため誹謗中傷という言葉はより見られるようになったと言えるでしょう。
「愚痴」と「誹謗中傷」の違い
「愚痴」と「誹謗中傷」の違いを、分かりやすく解説します。
愚痴は言ってもしかたないことを言って嘆いていることを指し、誹謗中傷は根拠のない悪口を言って他人を傷つけることという意味で、「会社行きたくないな~」とか「給料100倍にならないかな~」などは愚痴の範疇と言える言葉です。
「会社が爆発しないかな」は誹謗中傷に近づいている言葉といえ、更に個人名を挙げて被害を願うような言葉は誹謗中傷に当たります。
愚痴はコミュニケーションの一部として存在できますが誹謗中傷はなくすべきものとなっています。
まとめ
「愚痴」と「誹謗中傷」は関係性自体は遠いものですが、会社に対する愚痴が行き過ぎて誹謗中傷になってしまうケースなどもありえ、ストレス発散の役割もある愚痴も一定の範囲に留めるべきものと言えます。
インターネット上での誹謗中傷は民事上・刑事上の責任を問われる可能性があります。