この記事では、「協商」と「同盟」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「協商」とは?
「協商」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「協商」は「きょうしょう」と読みます。
「協商」は、「国家間の係争点を調整して、親善関係を結ぶための協定」という意味があります。
条約や協定などに基づいていない、国と国の間のゆるい協力提携関係意味します。
書類により、公式な約束を交わすことがないため、とても柔軟性が高い関係になります。
例えば、第一次世界大戦のときに「英仏露三国協商」が結ばれていました。
イギリスとフランス、ロシアの間で結ばれていて、当時の「三国同盟」を結んでいた、ドイツ、オーストリア、イタリアと協力しながら戦ったという経験があります。
「同盟」とは?
「同盟」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「同盟」は「どうめい」と読みます。
「同盟」は「個人や団体、または国家などが、互いに共通の目的を達成するため、同一の行動をとることを約束すること。
または約束して成立した関係」という意味があります。
一つの仮想敵国があり、その敵国に立ち向かうため、複数の国が団結して自らの国の安全を守ろうとするようなとき、「同盟」をすることになります。
敵に対抗するために助け合うことを約束し、どのような状況になったらどのような約束を果たすかを、書面に記載します。
1940年には、日本とドイツ、イタリアの間で「軍事同盟」である「日独伊三国同盟」が締結されています。
第二次世界大戦で、この3国は中国やソ連、アメリカやイギリスなどの敵国と戦うため、協力することを約束しました。
このように、「同盟」は、仮想敵国と対抗するため、自国の有利になるよう複数の国と関係を結ぶことを示唆します。
「協商」と「同盟」の違い
「協商」と「同盟」の違いを、分かりやすく解説します。
「協商」は、「国家間の係争点を調整して、親善関係を結ぶための協定」という意味があります。
一方の「同盟」は「個人や団体、または国家などが、互いに共通の目的を達成するため、同一の行動をとることを約束すること。
または約束して成立した関係」という意味があります。
「協商と「同盟」のどちらも、仮想敵国などに対して、複数の国同士が協力することを約束することを意味する言葉になります。
ただし「同盟」に比べると、「協商」の関係はとてもゆるいという違いがあります。
最大の違いは、「同盟」が書面に約束事を記載するのに対して、「協商」は特にそのような書面を作らないという違いがあります。
このように、絆の強さの違いと、公式の書類を作るかどうかという違いがあることが分かりました。
まとめ
「協商」と「同盟」の違いについて見てきました。
「協商」と「同盟」は、その結びつきの強弱に違いがあることが分かりました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。