この記事では、「認証」と「承認」の違いを分かりやすく説明していきます。
「認証」とは?
「認証」は、行為において正当性を主張し、それが認められることです。
例えば、「指紋認証」は本人確認という手段を正当性に置き換えると、指紋が本人であれば、それを認め、認められた場合、「認証」です。
「承認」とは?
「承認」は、行動した際の正当性を主張することなく、受け入れられるもので言い方を悪く言えば、チェック管理が甘い「認証」行為です。
つまり、正当性を全く主張せず、形だけでチェック管理を通り抜けるのが、「承認」になり確認作業が甘いのが「承認」になります。
「認証」と「承認」の違い
「認証」と「承認」の違いは、正当性のチェックにおいて厳しい検査があるか、検査を必要としないかです。
「認証」は、それを望む側は必ず自分を証明する必要性がありそれができない場合、認可されません。
逆に、「承認」はチェック管理が甘い自分という物を証明することなく、通過するチェックポイントなので言い方が悪いのですが、管理する立場にある人物を丸め込めば通過できます。
「認証」の例文
・『指紋認証に弾かれた』
この例は、本人の確認を行う機器から本人ではないと弾かれた例です。
このケースの「認証」は本人かどうかのチェック機構なので、それが本人ではないと判断しています。
なお、本人かどうかは未知数で他の「認証」システムがある場合、他の「認証」システムで本人だと証明されれば、チェックポイントは通過可能です。
「承認」の例文
・『本人確認が承認された』
この例は、人物の顔などを見て本人だろうという確認作業が認可されたという例です。
「承認」は、チェック管理が甘いので実のところ、このケースにおいては、本人ではなくともチェックをすり抜けることが可能で、偽造したパスポートなどを使用したり、受験であれば替え玉受験などがまさにチェック管理が甘い「承認」という扱いで審査を通ることができます。
まとめ
「認証」と「承認」の違いは、チェック管理の甘さにあります。
「認証」は、かなり厳重なチェック管理で対象の正当性を証明することが重要です。
その為、「認証」は対象だと分からない限りチェックポイントを通過させません。
何故なら、本人や正当性が通らないと危険因子とみなすからです。
逆に、「承認」扱いになる物は、言い方を悪く言いますが、チェックポイントを通過されてもあまり危険が及ばない物を通すことを意味するため、「承認」で通る物はあまり危険性は無いです。
それが例え、危険物の取扱資格の免許であっても「承認」されれば替え玉受験でも一応合格者となります。
ただ、現在では危険物の資格や国家試験においては替え玉受験は罰金刑になり、見つかり次第不合格になったうえ3年間は再受講が不可能となり、かつ受験において替え玉ではないかどうかの「承認」ではなく、「認証」へとステージが変化し、対象が偽物ではないかどうかをチェックしてから受講となるなどかなり厳しい処置がとられます。
