この記事では、役職が上になるという意味の「昇進」と新しく職務につく意味の「就任」の違いを分かりやすく説明していきます。
「昇進」とは?
会社内などにおいて役職が上に上がることで、係長が課長になること、相撲の番付の昇進などが代表的な例です。
まず会社に所属して平社員から始まり、主任になるなどの経緯で昇進が進んでいきます。
この場合会社に所属していないと昇進はしません。
昇進は基本的にはこの上がないという限界もあります。
昇任や昇格も近しい意味の言葉ですが、それぞれ対応する役職が異なっています。
昇進の条件は仕事において良い成績を挙げていくことや勤続年数などをかけ合わせて検討されるもので、選挙で昇進するというシステムはありません。
昇進試験があるシステムがある組織もあります。
なおシステム的には近いものの、警察官は昇任試験となっています。
「就任」とは?
ある役職や職務に新しく就くことを指す言葉で、プロ野球の監督では、元選手という基本条件はあるものの、コーチをしている経験があることなどは必ずしも条件ではなく、引退後即監督就任というケースや、しばらく野球から遠ざかっている元選手が監督就任というケースもあります。
大臣就任は総理大臣は政権与党の総裁選挙から最終的に総理大臣就任へと繋がりますが、他の大臣であれば民間人から推挙されて就任というケースもないわけではありません(ただし20人の大臣のうち9人まで)また、議員経験が浅い人が大臣就任ということもありえ、昇進のようなステップを踏まないケースも多々あります。
学校においては校長先生、教頭先生は就任と言われます。
このケースも直前まで同一の学校で勤務して昇進していったわけではなく、他校での教師経験があり適正がある人が選ばれるケースなどがあります。
人間以外の就任というケースではキャラクターや猫が駅のPR役に就任というものがあり、一定の人格を想定しているものであれば就任という言葉は使えると言えます。
「昇進」と「就任」の違い
「昇進」と「就任」の違いを、分かりやすく解説します。
昇進はより上の役職につくことで、出世という言葉は昇進という意味合いも含まれています。
就任は新たな役職につくことで、プロ野球の監督など、役職のステップを登らず、一気に飛ばした形で上の役職に就任するということもありえます。
また、政治であっても副大臣などを飛ばして大臣に就任するケースもあります。
就任するケースは推挙、選出、選挙などが多く、昇進は仕事ぶりの評価や勤続年数で行われたり、昇進試験によって行われることもありますが、選挙などの形式はまずありません。
まとめ
昇進と就任は段階になっているのが昇進で、段階的に上の役職に就任するだけでなく、別の場所からトップを持ってくることがあるのが就任と呼ばれるケースですが、就任という言葉はその職業のトップだけでなく、野球で言えばコーチ、学校で言えば教頭なども就任という言葉を使うことがあります。
ただし一定の管理職的な場合が多いと言えます。