「緊急」と「蔓延」の違いとは?分かりやすく解釈

「緊急」と「蔓延」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「緊急」「蔓延」の違いを分かりやすく説明していきます。

「緊急」とは?

「緊急」とは?

「緊急」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「緊急」「きんきゅう」と読みます。

「緊急」は、「重大で即座に対応しなければならないこと。

その様子」
という意味があります。

目の前で起こったことが、重大で、さらに即座に対応する必要がある場合、「緊急」という言葉を使ってみましょう。

例えば、病院に今にも死んでしまいそうな患者が到着した場合、重大な事態で、即座に対応しなければならない状況と言えるため、「緊急事態」と言えます。

また、そのような患者を専門に対処するのが「緊急救命室(きんきゅうきゅうめいしつ)」と呼ばれる医療機関になります。

ビジネスシーンでも、重大で即座に対応しなければならない事案があるとき、上司に「緊急の用事があります」などと言って、対処を願うかもしれません。

逆に重大でも即座に対応する必要もない事案について話したいときは、「緊急ではありませんが」などと断ってから、話を始める必要があるのではないでしょうか。

「蔓延」とは?

「蔓延」とは?

「蔓延」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「蔓延」「まんえん」と読みます。

「蔓延」「つる草が延び広がること。

病気や悪習などが、一杯に広がること」
という意味があります。

壁いっぱいにつる草を伸ばしたいようなとき、「壁につる草を蔓延させる」などと言います。

一般的には、病気や悪習が広がることを「蔓延」と言い、例えば、学校内に、悪い遊びが広がってしまった場合、「校内に、悪い遊びが蔓延している」として、その遊びをやめるよう、先生からお達しがくるかもしれません。

また、世界中に伝染病が広がってしまった場合、「伝染病が蔓延する」と表現できます。

2020年から新型コロナウイルスが世界中に広がり、ロックダウンの処置をとる国がありましたが、このような状況を、「新型コロナウイルスが蔓延し、ロックダウンを選ぶ国が現れた」などという文章にすることができます。

「緊急」と「蔓延」の違い

「緊急」と「蔓延」の違い

「緊急」「蔓延」の違いを、分かりやすく解説します。

「緊急」は、「重大で即座に対応しなければならないこと。

その様子」
という意味があります。

一方で「蔓延」「つる草が延び広がること。

病気や悪習などが、一杯に広がること」
という意味があります。

コロナの「蔓延」により「緊急事態宣言」が出たことで、「緊急」「蔓延」を混同している人がいるかもしれません。

しかし、「緊急」は重大で即座に対応しなければならないことを意味し、「蔓延」は、病気や悪習などがいっぱいに広がることという意味があり、二つの言葉の意味はまるで違うことが分かります。

まとめ

まとめ

「緊急」「蔓延」の違いについて見てきました。

2つの言葉には、大きな意味の違いがありました。

言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。