「マラソン」と「駅伝」は、似て非なる競技だと言っていいでしょう。
「マラソン」とは?
「マラソン」とは、陸上競技の1つで、42.195キロメートルの距離を走り、ゴールする順位で競います。
この距離はどのような大会でも同じで、ちょうどこの半分の距離の21. 0975キロメートルで行われる「ハーフマラソン」という競技も存在します。
原則的に屋外で行われ、途中で折り返してスタート時点まで戻ってくるようなコース設計のことが多いですが、周回コースで行われる場合もあります。
2019年現在での世界記録は、ケニアのエリウド・キプチョゲ選手の2時間1分39秒となっており、同選手は記録が認定される公式大会ではないものの、2時間未満の記録を出したこともあり、2019年までのマラソンの歴史において、過去最速のマラソンランナーと呼ばれています。
尚、これらの距離以外でも、「長い距離の競走」という意味で、便宜上「マラソン」と表現することがあります。
学校行事として行われる「マラソン大会」がいい例で、そのような場合には、5キロメートルや10キロメートルでもこのように呼んで構いません。
「駅伝」とは?
「駅伝」は、マラソンのように1人ではなく、数人で一定の距離を走る競争です。
正式な陸上競技ではありませんが、それに類する扱いで、毎年の正月に行われる「箱根駅伝」が有名な存在となっています。
総距離がいくつかの「区」に分かれており、1人のランナーがそのうちの1区を走るという形式で行われます。
ランナー間は襷(たすき)でリレーされ、途中で1人がリタイアするとチームとして失格という扱いになり、残りの区を走ることはなくなります。
先の箱根駅伝では、総距離の217. 1キロメートルを10区に分けていますが、5区で行われるような大会もあり、距離についても特に規定のようなものはありません。
参考までに、この「箱根駅伝」は、強いマラソンランナーの輩出を目的として、かつてのオリンピック選手の金栗四三氏が考案したものです。
まとめ
「マラソン」は、1人で最後まで走り切る競技ですが、「駅伝」は、チームとしての総合力が物を言います。
そのような違いがあると覚えておいてください。