この記事では、「自意識過剰」と「自信過剰」の違いを分かりやすく説明していきます。
一見すると同じ言葉に見えるような2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「自意識過剰」とは?
「自意識過剰」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「自意識過剰」は、「じいしきかじょう」と読みます。
「自意識過剰」は、「他人が自分をどう見ているかを気にしすぎている状態」という意味があります。
「自意識」とは、「自分自身についての意識」という意味があり、周囲と区別された、自分についての意識という意味があります。
世の中を見る時、世界の一部として自分を見ることができず、自分自身ばかりに注目してしまい、気にしすぎてしまうようなとき、「自意識過剰」と呼ばれます。
例えば、学校に行く前に、鏡を見て髪形が決まっていないと感じただけで、登校するのをやめてしまう人は、他人からの目を気にしすぎていると考えることができます。
この場合は、「髪形が決まらないだけで登校しないなんて、自意識過剰だ」などという文章にできます。
また、街を歩いているとすれ違う人が自分のことを笑っているように見えるような場合も、「街の人の目を気にしすぎるのは、自意識過剰だから」などという文章にできます。
「自信過剰」とは?
「自信過剰」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「自信過剰」は「じしんかじょう」と読みます。
「自信過剰」は、「本来の実力以上に、自分を高く評価すること」という意味があります。
自信を持つことは必要なことですが、自分の実力が5なのに、10だと思って振舞う場合は、「自信過剰」と呼ばれてしまうかもしれません。
例えば、ある男性が、世の中のすべての女性は、自分のことを好きになると考えている場合は、たとえその男性が人気アイドルだとしても、実力以上に自分を高く評価していると言えるでしょう。
この場合は、「彼は自信過剰に陥っている」などと言われてしまうかもしれません。
「自意識過剰」と「自信過剰」の違い
「自意識過剰」と「自信過剰」の違いを、分かりやすく解説します。
「自意識過剰」は、「他人が自分をどう見ているかを気にしすぎている状態」という意味があります。
一方で、「自信過剰」は、「本来の実力以上に、自分を高く評価すること」という意味があります。
「自意識過剰」の状態になっている人は、どちらかと言えば自信を失っていて、そのために他人の目が気になりすぎると考えることができます。
そのため、「正しい自信」があるとすれば、それより低すぎるのが「自意識過剰」で、それよりも高すぎるのが「自信過剰」だと考えることができるのではないでしょうか。
まとめ
「自意識過剰」と「自信過剰」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。