この記事では、「自転車操業」と「火の車」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「自転車操業」とは?
「自転車操業」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「自転車操業」は、「じどうしゃそうぎょう」と読みます。
「自転車操業」は「資金の借り入れと返済を繰り返しながら、かろうじて操業を続けること。
そのような経営状態のこと」という意味があります。
自転車は走るのをやめると、転んでしまうという現象から、この言葉が生まれたと考えることができます。
会社を経営している時、資金を借り入れては、借金の利子などを返済するような悪い状況に陥ることがあります。
このような場合は、「企業が自転車操業の状態に陥っている」などという文章にできます。
また、売り上げが上がらずに、借り入れと返済を繰り返しているラーメン店がある時、新商品を開発し、そのような厳しい状況を抜け出すかもしれません。
このような場合は、「新商品をヒットさせたラーメン点が、自転車操業を抜け出した」などという文章を作ることができます。
「火の車」とは?
「火の車」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「火の車」は「ひのくるま」と読みます。
「火の車」は、「経済状態が極めて苦しいこと」という意味があります。
給料が安く、それでいて、出費が多い時期を迎えた時、経済状況が極めて厳しいかもしれません。
このような場合は、「家計が火の車になっている」などと表現することができます。
経済状態が悪い状態が、一時期ではなく、年がら年中続いているという場合は、「我が家計は、一年中火の車である」などという文章を作ることができます。
また「火の車」は「火車(かしゃ)」という言葉の別名でもあります。
「火車」は「仏語で、生前悪事を犯した亡者を乗せて地獄に運ぶ、火の燃えている車」という意味があります。
「地獄で火車に乗せられる」などという文章を作ることができます。
「自転車操業」と「火の車」の違い
「自転車操業」と「火の車」の違いを、分かりやすく解説します。
「自転車操業」は「資金の借り入れと返済を繰り返しながら、かろうじて操業を続けること。
そのような経営状態のこと」という意味があります。
一方で「火の車」は、「経済状態が極めて苦しいこと」という意味があります。
どちらも、経済状態が極めて悪いことを意味する言葉という、共通点があります。
ただし、「自転車操業」という言葉を使う場合は、法人や個人事業主などの、経済状態が厳しい場合に使う言葉なのに対して、「火の車」は、主に家計に対して使う言葉という違いがあります。
そのため、経済状態が極めて厳しい時、企業や個人事業主の経営状態が悪い場合は、「自転車操業」を、家計が苦しい場合は「火の車」を使うようにしてみましょう。
まとめ
「自転車操業」と「火の車」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。