「表象」と「象徴」の違いとは?分かりやすく解釈

「表象」と「象徴」の違い言葉・カタカナ語・言語

ここでは「表象」「象徴」の違いについて、詳しく説明していきます。

「表象」とは?

「表象」とは?

「表象」は、「ひょうしょう」と読み、何かを表す為のものという意味になります。

もっと詳しく言えば、用いた何かにより、代わりに何かが表されると使う為の言葉で、「この小説は、彼を表象したものだと言える」と使うと、その彼と呼ばれる人物(の作風)がよく表現されている作品だと言っていることになります。

このような「○○は△△の表象」という使い方になる言葉で、○○によって△△が表されているという意味の為の言葉です。

簡単に表現すると、「○○は△△の代名詞的名もの」と言っていると考えていいでしょう。

「象徴」とは?

「象徴」とは?

「象徴」は、「しょうちょう」と発音し、何かを連想させる代表的なもの、それがイメージできるものという意味になる言葉です。

例えば、「鳩は平和の象徴だ」と言った時には、鳩の穏やかな姿が平和を連想させると表現しています。

「日の丸は日本の象徴だ」とすれば、日の丸が日本をイメージさせるものだと言っており、英語(カタカナ語)では“symbol”(シンボル)となり、こちらに言い換えても意味は一緒です。

「表象」と「象徴」の違い

「表象」と「象徴」の違い

このように、「表象」「象徴」も、何かによって何かが表されるという同じ意味になりますが、「表象」は、代わりに表しているものという解釈で、「象徴」の方は、イメージできるものという違いがあります。

代名詞という意味合いと、連想できるものという違いになりますが、もう片方に置き換えてもそのまま意味が通る(ほとんど一緒の意味になる)ことも多く、その例として、「筋肉は男を表彰していると言える」といったように使った場合、「象徴」の方に変えても同様の意味が表現できます。

まとめ

まとめ

「表象」の方は、それほど使われてもいませんが、これは何かの代名詞のようなものだと表したい時にはとても向いている言葉です。