「国会」と「議会」の違いは?分かりやすく解釈

「国会」と「議会」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「国会」「議会」の違いを分かりやすく説明していきます。

「国会」とは?

「国会」とは、唯一の立法府をもつ、国会議員によって運営されている国権の最高機関です。

その国会議員は国民による選挙によって選出され、衆議院と参議院に分かれています。

衆議院の定員は2020年現在で465人で、参議院は245人となっており、このうち衆議院で過半数の議員が所属する政党が「与党」となり、政権の運営を担います。

単独では与党になれなくとも、他党と一緒に「連立政権」として、共に与党になる場合もあります。

衆議院、参議院とも原則的に年間に150日間の会期があり、必要があれば延長されます。

共に議長が進行の担当となり、その議長には、衆議院は与党から、参議院ではそちらで過半数を占める政党(与党とは限りません)から選出されます。

先の立法や、国として様々な意思決定が成される場になり、議長は、どちらの院においても中立な立場にあり、意思決定の投票(表決)時に加わることはできません。

「議会」とは?

「議会」は、先の「国会」を含む、議員と呼ばれる人間によって運営される機関のことになります。

「国会」は、国会議員がそれに当たりますが、東京都のそれは、都議会議員による「議会」と表現されます。

更にその下となる市町村単位での「議会」は、市議会議員や区議会議員によって運営され、大きく分けて、「国会」「都道府県議会」「市(区)議会」の3つだと考えていいでしょう。

いずれも国民や対象となる都道府県民、市民(区民)による選挙によって選出された議員から構成されており、与党(もしくは、その議会で過半数を占める議員の所属政党)から進行役の議長が選出されます。

合議制での意思決定が基本となり、最終的には多数決による表決となります。

「国会」と「議会」の違い

「国会」「議会」の違いを、分かりやすく解説します。

「国会」は、「議会」の1つで、国会議員によって構成されています。

どの「議会」も、選挙によって選出された「公人」が運営するもので、都道府県議会であればその知事が、市(区)議会には市(区)長がそれぞれの議員以外に加わります。

このような「議会」以外に、便宜上、何かの会合などに使われることもある言葉ですが、正しい使い方ではありません。

まとめ

「国会」「議会」は、このような違いになります。

「議会」の議長は、表決には加わりませんが、同数だった場合にいずれかの選択ができる権利があることを付け加えておきます。