この記事では、「無償」と「有償」の違いを分かりやすく説明していきます。
契約書などで見かけることが多い2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「無償」とは?
「無償」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「無償」は「むしょう」と読みます。
「無償」は「報酬のないこと。
また報酬を求めないこと」という意味があります。
例えば、災害などで被害を受けた家の修繕や、泥水やがれきなどの撤去など、ボランティアで作業をするとき、報酬を求めることはありません。
このような場合は、「無償で作業をする」と表現することができます。
また、仕事をしたものの、給料などが払われないことを知った時、「無償の仕事をしてしまった」と嘆くかもしれません。
次に「無償」には「代金を払わないでいいこと」という意味があります。
例えば、図書館などで本を借りるときは、代金を払わなくていいので「無償」となります。
このような場合は「無償で本を貸与する」などと言えます。
「有償」とは?
「有償」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「有償」は「ゆうしょう」と読みます。
「有償」は「受けた利益につぐないむくいること。
受けた利益に対価を払うこと」という意味があります。
例えば、自転車店が自転車の修理をするとき、修理代を受け取るかもしれません。
このような時、「有償で修理を承ります」などと店に張り紙をすることがあります。
こうすることで、無料なのか、有料なのかが分かりやすくなるためです。
また、ボランティア活動をするとき、謝礼金が支払われることがあります。
このような場合は、「ボランティアを有償で引き受ける」などと言います。
また、誰かから何かをもらうときに、無料でもらう場合でも、何かしらのお礼をすることがあるでしょう。
このような場合は、「○○を有償で譲り受けた」などと言うことができます。
「無償」と「有償」の違い
「無償」と「有償」の違いを、分かりやすく解説します。
「無償」は「報酬のないこと。
また報酬を求めないこと」という意味があります。
さらに「代金を払わないでいいこと」という意味があります。
一方で、「有償」は「受けた利益につぐないむくいること。
受けた利益に対価を払うこと」という意味があります。
「無償」は「有償」の反対語で、何かをしてくれたことに対して、お金やそれに準ずるものを支払わなくていいことを意味し、逆に「有償」は、何かをしてくれたことに対して、お金やそれに準ずるものを支払うことを意味します。
このように、「無償」と「有償」は、真逆の意味がある反対語であることが分かります。
まとめ
「無償」と「有償」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、何かをしてもらった時、してあげたときに使う言葉になります。
2つの言葉は「反対語」で180度違う意味を持つ言葉です。
セットで覚えておくと、この言葉を使いやすいのではないでしょうか。