「両立」と「共存」の違いとは?分かりやすく解釈

「両立」と「共存」の違い言葉・カタカナ語・言語

2つのものが共に手を取り合ったり協力する様を表す言葉には「共存」「両立」があります。

この記事では、「共存」「両立」の違いを分かりやすく説明していきます。

「共存」とは?

「共存」とは?

「共存」は2つ以上のものが同時に存在することを表す言葉であり、その形態には色々なものが存在します。

「共存」は似たような存在や集団が共に手を取り合って協力するという形態もありますが、種別が異なる存在が同時に生存することを表す意味もあります。

「共存」は例えば地球上で人種が異なる集団や国家が同時に存在する時にも使うことが可能ですが、人間と動物という種が異なる存在が同時に生存する時にも使うことが可能です。

「共存」の類義語としては「共生」がありますが、これは単純に2つの集団が存在するだけではなく共に生きるという意味が中心であり、協力的な姿勢や態度を表す時に使います。

「共存共栄」という言葉は共に存在しながら一緒に栄えていくことを表すものであり、争いのない状態を含みます。

「両立」とは?

「両立」とは?

「両立」とは2つの物事や存在が問題なく成り立つことを表す言葉であり、これは物理的なものから概念的なものにも使うことが可能です。

2つの物事や存在が支障なく成り立つことから、これらは人間関係や政治の場面でも使われる言葉として有名です。

2つとも成功することや日常生活に支障なく進む時に「両立」は使われます。

例えば仕事と趣味の「両立」は理想的な生活として望んでいる人は多いものであり、困難な道ですが努力すれば叶うものとなっています。

仕事とプライベートの「両立」、実益と趣味の「両立」、リアルの人間関係とバーチャルの人間関係の「両立」など、異なる種類のもの「両立」させたいと願う人は多く存在します。

「共存」と「両立」の違い

「共存」と「両立」の違い

「共存」は2つ以上の集団や存在が一緒に存在することを表す言葉であり、主に物理的な関係性を示すものとなっています。

「両立」は2つのものが共に並び合うことを表す意味以外にも、物事や存在が支障なく存在する時にも使われます。

仕事と恋人の「両立」という2つの物事も自分の努力次第ではお互いが満足する形で存在することが可能です。

「共存」の例文

「共存」の例文

・『地球の限りある資源を公正に分配し共存していくのがこれからの時代では大切になる』

・『絶滅危惧種と一緒に共存していくことは想像以上に難しい』

「両立」の例文

「両立」の例文

・『仕事と趣味の両立をしながら、さらに彼は起業をしたというので驚いた』

・『部活動と勉強の両立は難しいが、両親が励ましてくれたので頑張れた』

まとめ

まとめ

地球上には異なる存在が多く争うこともありますが、対話や交渉によってお互いが共に歩み合う「共存」という道が開かれます。

異なる物事や存在を無理なく成立させる「両立」も規模は違えどこのような人間的な努力の果てに生まれるものなのです。

最近では正社員が副業を両立させるケースも増えてきました。