この記事では、「自立」と「独立」の違いを分かりやすく説明していきます。
「自立」とは?
自立とは、じりつという読み方をすべき言葉です。
文字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、みずからとかじぶんといった意味の自の文字に、足場を定めてたつといった意味がある立の文字を合体させる事で誕生した言葉となっています。
そのため自立は、従属から離れる事で独り立ちする事や支えるものがなくそれのみで立っている事を表すのです。
「自立」の使い方
自立は、他からの助力や支配はない状態で独り立ちするという意味で使われる事が多い言葉となっています。
例えば子供が親元を離れて自分の収入で生活して行く事を、自立する、という言葉で表現するのです。
ただ一人暮らしをするだけでなく、経済的にも実家からの援助を請わない状態である際に自立という言葉が使われています。
他には無機物が他の支えもなく立っている状態に対して、自立式~といった形で表現されたりするのです。
「独立」とは?
独立とは、どくりつという読み方をする言葉となっています。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解出来る事でしょうが、ひとりとか連れ合いがいないといった意味を持っている独の漢字に、根拠とか基盤をしっかり固めるといった意味を所有する立の漢字を加える事で完成した言葉です。
だからこそ独立は、他のものから離れて別になる事や自分で事業を営むといった意味を示します。
「独立」の使い方
独立は、独り立ちして別にものになる、という意味で使われる事が多い言葉です。
例えば会社を辞めて自分で事業を立ち上げる際に、この独立という言葉を用いて表す事が少なくありません。
他にも国家の1部分が新たな別の国家として生まれる際にも、この独立という言葉が使用されたりするのです。
「自立」と「独立」の違い
自立と独立は文字表記を並べて見比べてみると、直ぐに最初の漢字が自と独という違いがある事に気付く事が出来ます。
ですが2文字目の漢字は同じ立であり、持つ意味合いも似ている点はかなりややこしい所です。
もっとも自立は、他のものから独り立ちして助力や支配を受けなくなる、という意味を表します。
一方の独立は、他のものから離れて独り立ちする事で別のものになるという意味を示すのです。
「自立」の例文
・『彼は上京して2年が経ち、ようやく経済的にも自立して実家の援助を受けなくなりました』
「独立」の例文
・『この会社を辞めた後、私はフリーランスとして独立して働くつもりです』
まとめ
2つの言葉は共に2文字目に、立という同じ文字が使用されています。
しかも持つ意味合いも似ているためややこしい組み合わせの言葉同士と言えますが、最初の文字が自と独という明確な違いがあるので、意味合いのニュアンスには相違点が見られるのです。
まず自立は、他のものからの支配や援助を受けずに独り立ちする、という意味を持っています。
対する独立は、他のものから離れる事により別のものになる、という意味を示す言葉です。