相撲好きの人なら「関取」や「幕下」と呼ばれる力士のことを知っていることでしょう。
しかし、一般の人にとっては中々分からない言葉かもしれません。
そこでこの記事では「関取」と「幕下」の違いを分かりやすく説明していきます。
「関取」とは?
「関取」は「せきとり」という呼び方をしています。
この「関取」とは「大相撲番付の階級の総称であり、幕内や十両以上の力士のこと」を言っているのです。
「幕下」とは?
「幕下」は「まくした」と呼ばれるのですが、「相撲取りの位の1つであり、いわゆる大相撲の番付上の階級の1つで、番付の二段目に名が書かれる力士の中で十両を除いた人のこと」を指しています。
幕下以下の力士は正式には「力士養成員」という名称があります。
通称「取的」呼ばれているのです。
「関取」と「幕下」の違い
では、ここで「関取」と「幕下」の違いを見ていくことにしましょう。
「関取」は「大相撲の番付の階級の総称であり、幕内・十両の力士」を意味していました。
「幕下」は、大相撲の番付上の階級で6つある番付上の階級(幕内・十両・幕下・三段目・序二段・序ノ口)の中で上から3番目の階級。
前述の通り相撲協会では幕下より下の力士たちのことを「力士養成員」と呼んでおり、養成段階との位置づけとなっているわけです。
力士は十両に昇進していくことで一人前の力士として認められるのですが、関取になってやっと一人前と認められる相撲の世界では、関取と幕下以下で待遇面も大きく異なってきます。
幕下より下の力士たちは月給がなく、十両以上の関取になってやっと月給が支払われることになります。
しかし、幕下以下の力士でも決して無給の環境といるわけではありません。
場所ごとに手当・奨励金が支給されるからです。
幕下の場合、手当はひと場所で165,000え円。
これに勝ち星と勝ち越しの星数でさらに加算される仕組みを取っているために、200,000円以上の手当てが支給されることもあります。
しかし、これが関取の中の十両になってくると、月給が100万円を超えて、さらに賞与・手当も出されてかなりの収入になるわけです。
このように関取」と「幕下」の違いは格の違いだけでなく、収入面でも大きく異なるのです。
「関取」の例文
ここで「関取」の例文を見てみましょう。
・『やっと関取になってくれたな』
・『関取に昇進して一人前になったよ』
「幕下」の例文
「幕下」の例文は以下の通りです。
・『幕下の間はひたすら修行に励め』
・『お前らは幕下なんだから、もっと練習しなくちゃならないぞ』
まとめ
ここまで「関取」と「幕下」の意味や違いを説明して来ました。
普段テレビでしか目にすることのない力士を実際に目にすると、かなりの迫力があります。
それでも「関取」と「幕下」で大きな差があるのですから、やはりかなり厳しい世界であることが分かります。
どの世界でも序列がありますが、相撲の世界もそうなのです。