この記事では、「照会」と「照合」の違いを分かりやすく説明していきます。
「照会」とは?
照会とは、しょうかいという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事ですが、てらし合わせるとか写真といった意味の照の漢字に、合わせるとか寄り合いといった意味がある会の漢字を加える事で成立した言葉となっています。
だからこそ照会は、問い合わせる事で確認する事を意味するのです。
「照会」の使い方
照会は、問い合わせて確かめる事を意味する際に、使われる言葉となっています。
例えば身元確認を行うために、勤め先に問い合わせる行為等を、照会という言葉で表現可能です。
他にも良く見られる表現としては、銀行口座の預金額を確認する、残高照会といった言葉も日常的に見掛ける事が出来ます。
この表現は利用者が銀行に問い合わせる事で残高を知る、という意味となっているのです。
「照合」とは?
照合とは、しょうごうという読み方をする言葉となっています。
文字で表記されたこの言葉を見れば明確な事ですが、互いに光を当てて見比べるやてらすといった意味を持つ照の文字に、2つ以上の物が一緒になるとか合わせるといった意味の合の文字を組み合わせる事で完成した言葉です。
そのため照合は、照らし合わせて確認する事を意味します。
「照合」の使い方
照合は、文字が示す様に照らし合わせて確かめる、という意味を示す際に使用される言葉です。
具体的には、帳簿や書類等をつき合わせつつ、確認作業を行う時に、この照合という言葉が用いられています。
更に数多くのデータの中から一致するものを探したりする際には、データ照合という言葉で表現されるのです。
同様に犯罪捜査で登録された数多くの指紋の中から同じ指紋を探そうとする時も、指紋照合、という形でこの言葉を使って表現されたりします。
「照会」と「照合」の違い
照会と照合は、文字を見比べれば2文字目に会と合という違う漢字が使用されている事に気付く事が可能です。
ですが最初の文字は同じ照であるため、混同してしまう恐れのある言葉同士と言えます。
ただし照会は、問い合わせにより確認を行う事を表す言葉です。
一方の照合は、2つ以上のものを照らし合わせて確認する事を示す言葉となっています。
以上の事から、照会と照合は確認の仕方にも違いがあるのです。
「照会」の例文
・『給料日だったので一応の確認のため、銀行の残高照会を行いました』
「照合」の例文
・『犯罪現場に残された指紋を照合しましたが、該当者はいませんでした』
まとめ
2つの言葉は最初に同じ照の文字が付く上に、どちらも確かめるという同じ様な意味合いを持つ言葉同士となっています。
ですが2文字目に会と合という文字の違いがある事から、確認の仕方という意味で違いが生じているのです。
まず照会は、問い合わせを行う事で確認するという意味を持つ言葉となっています。
対する照合は、複数のものを照らし合わせる事で確認する、という意味を持っているのです。