「奇妙」と「怪奇」の違いとは?分かりやすく解釈

「奇妙」と「怪奇」の違い言葉・カタカナ語・言語

不思議なことを意味する「奇妙」「怪奇」では、何が違うのか。

この記事では、「奇妙」「怪奇」の違いを分かりやすく説明していきます。

「奇妙」とは?

「奇妙」とは?

珍しく不思議なこと、風変りなこと、非常に趣やおもしろみがあることを意味する「奇妙」

一般的な常識では考えることができないほど、怪しくて不思議なことを「奇妙」といいます。

普通とはどこか違う、周りに比べると変わっている、など行ったことを表す際に「奇妙」が用いられます。

「奇妙」は、言い換えれば、「異様」「不思議」「キテレツ」「ミステリー」「風変り」といった言葉と同じです。

「奇妙」の使い方

「奇妙」の場合、「奇妙な出来事」「奇妙な現象」「奇妙な話」「奇妙な男」「奇妙な声」などといった形で用います。

「怪奇」とは?

「怪奇」とは?

怪しくて不思議なことを「怪奇」と言います。

また、「怪奇」には、姿かたちが不気味といった意味もあり、怪しくて不思議なさまや姿かたちが不気味なさまを「怪奇」と言います。

理解することなどできない、解明することなどできない、不気味で怪しい出来事を指す言葉です。

「怪奇」は、言い換えれば、「薄気味悪い」「不思議」「この世とは思えない」「異様」といった言葉と同じです。

「怪奇」の使い方

「怪奇」の場合、「怪奇現象」「怪奇な物語」「怪奇小説」「複雑怪奇な事件」「怪奇趣味」などといった形で用います。

「奇妙」と「怪奇」の違い

「奇妙」と「怪奇」の違い

「奇妙」は、珍しく不思議なこと、風変りなこと、非常に趣やおもしろみがあることを意味し、「怪奇」は、怪しくて不思議なことを意味します。

どちらも、不思議なことであることに違いはありませんが、「奇妙」は珍しく不思議なことに対し、「怪奇」は怪しくて不思議なことを意味します。

そのため、「奇妙な現象」の場合、なぜ、そのようなことが起きたのか不思議で仕方がないといったものとなりますが、「怪奇な現象」の場合、怪しいという意味が強調され、怖い、恐ろしい、といった意味も含まれるものとなります。

「奇妙」の例文

「奇妙」の例文

・『最近、奇妙な出来事が続き、少し怖いです』 ・『娘が奇妙な声を聞いたと走って帰っていたので、念のため、自宅周辺を調べることにしました』
・『私的には、トレンド感満載の洋服を選んでいるつもりですが、祖母はいつも、私の格好を見て「奇妙な格好だね」と言ってきます』
・『世界中で起きている、奇妙な現象を調べる学者になりたい』

「怪奇」の例文

「怪奇」の例文

・『古い祖母の家では、いつ、怪奇現象が起こっても不思議ではない』
・『今回の事件は不思議なことが多すぎ、怪奇としか言えない状況です』
・『怪奇現象の特集番組を見ると、怖くなって一人で眠ることができなくなります』
・『怪奇な現象も、必ず科学で解明できるはずです』

まとめ

まとめ

同じ不思議なことでも、「奇妙」「怪奇」とでは、以上のような違いがあり、適切に使い分けることが必要です。