この記事では、「名誉」と「地位」の違いを分かりやすく説明していきます。
「名誉」とは?
「名誉」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「名誉」は「めいよ」と読みます。
「名誉」は、「能力や行為について、優れた評価を得ていること。
その様子」という意味があります。
誰かの持つ能力や、これまでに積み上げた実績が、優れた評価を得ている場合は、「名誉」という言葉を使うことができます。
「名誉ある地位にいる人」などと言う文章にできます。
また「名誉」には「社会的に認められている、その個人または集団の人格的価値」という意味があります。
例えば、社員が不祥事を起こしてしまい、会社の価値が下がってしまった場合は、「会社の名誉が失墜する」などという文章を作ることができます。
さらに「名誉」には「身分や職名を表す語につけて、その人の功労を称えること」という意味があります。
例えば、会長職を長く続けてきた人に対して、功労を称えるため「名誉会長」という称号を贈ることがあります。
「地位」とは?
「地位」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「地位」は「ちい」と読みます。
「地位」は、「社会やある組織の中で、人や物の占めている位置」という意味があります。
身分や立場などのことを指し、例えば社会の中で身分が高い人は、「高い地位に就いている人」と言うことができます。
また、組織の中で、自分の居場所を手に入れることができたと感じるような場合、「地位を確立した」などと表現することができます。
また、会社に入社したばかりの新卒社員が、社内に自分の居場所を作ろうと努力している様子は、「地位を築くために努力する新卒社員」などと言う文章にできます。
さらに、社長が引退するときに、息子にその位置を継承する場合は、「社長の地位を息子に継承する」などという文章を作ることができます。
他にも、「重要な地位を手に入れる」「地位を獲得するために戦う」などという文章を作ることができます。
「名誉」と「地位」の違い
「名誉」と「地位」の違いを、分かりやすく解説します。
「名誉」は、「能力や行為について、優れた評価を得ていること。
その様子」という意味があります。
一方で「地位」は、「社会やある組織の中で、人や物の占めている位置」という意味があります。
このように「名誉」は「評価を得ていること」を意味するのに対して、「地位」は「占める位置」を意味する言葉となります。
「地位と名誉を手に入れる」という定型文がありますが、この場合は、「組織内で高い位置を占めること、また、優れた評価を得ることを達成したい」という決意表明になります。
このように「名誉」は「評価を得ること」、「地位」は「占める位置」と、意味に違いがあることが分かりました。
まとめ
「名誉」と「地位」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。