この記事では、「下劣」と「卑劣」の違いを分かりやすく説明していきます。
「下劣」とは?
「下劣」は対象の行動や言動が下品であることを意味し、簡単に言えば、下ネタに走るような人物であることを「下劣」と呼びます。
なお、「下劣」は下品だということを強く意味しますが、「下劣」と呼んでいる人物の能力については劣っているとは言っていません。
よって、「下劣」と言われた人物は下ネタに走る下品な人物ではあるがものすごく仕事ができる人物で、下ネタにさえ走らなければ優良な人である可能性も否定できない人物のことです。
「卑劣」とは?
「卑劣」は劣るとある様に、下品でかつ人間として劣っている人です。
これは、「下劣」が下品な人物だけ度能力者であるに際し、こちらはその能力もない劣った人種であるという言葉になります。
よって「卑劣」の方が実は「下劣」よりも馬鹿にした物の言い方で人間として持ち合わせている物のすべてが劣っていると言わているような物です。
「下劣」と「卑劣」の違い
「下劣」と「卑劣」の違いは、品性が劣っていることのみを指すか、すべてが卑しく能力不足だと言っているかという違いです。
「下劣」は下品という部分が劣っている要素で他については劣っていません。
逆に「卑劣」は、卑しいということから分かるようにすべてが劣るのでこちらはすべてが劣っているという意味で違いは、能力の不足度合いが異なる点です。
「下劣」の例文
・『品性が下劣に極まりないが能力は勝ってやる』
この例は、下品ではあるが対象が持つ能力は下品だという部分を覗けば勝っていると評価している例です。
逆に下品では無くなれば、かなりの能力者であるうえ、このような小言を言われるような人材ではない可能性があるのがこの例になります。
「卑劣」の例文
・『なんという卑劣なやり口の詐欺であろうか』
この例は、詐欺を働いた人物があまりにも幼稚でだれでも看破できるような詐欺を行ったことを嘆いています。
「卑劣」はすべてにおいて劣るので、このケースは詐欺を働いた人物の考えや手口そのものがすべてにおいて劣っていると述べているのです。
まとめ
「下劣」については、下品という言葉から分かるように下ネタのような物で品性に欠けることのみが強調されています。
よってお仕事ができる人材でも下品であれば、「下劣」が当てはまるのです。
一方、「卑劣」は、人間として劣っているという点にあり、犯罪者においては人間として犯罪行為を行う物が劣ると考える人物であれば、これは、「卑劣」ですが、逆に、犯罪行為が完ぺきであり、誰もが考え付かないアイデアで犯罪がなされた場合、犯罪行為自体を「卑劣」と呼ばなくなることもあります。
何故なら、考えつかないアイデアで犯罪がなされているため、人間としての考えが劣るという部分が変化し、むしろ人間としての考え方の中にそうした考えがあるのではないか、と人は考え始めると、犯罪行為であっても「卑劣」ではなくなるのです。
これについては、「下劣」も同じで下品という部分が下ネタに慣れすぎると感じなくなった場合、普通じゃんとなり、だんだんと感覚がマヒしていくので「下劣」と「卑劣」はあくまでそう述べる者の客観的な意見であると言えます。
