みなさんは「黄泉」と「地獄」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「黄泉」と「地獄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「黄泉」とは?
「黄泉」は「よみ」という読み方になります。
この「黄泉」は「死んだ人の魂が行くという所」であり「あの世」「冥土(めいど)」のことを意味しています。
日本神話におけて「死者の世界のこと」を指しており、古事記では「黄泉國(よみのくに」と呼ばれて「死者が住む地下の国」とされているのです。
「地獄」とは?
「地獄」は「じごく」という読み方をします。
この「地獄」は「仏教の世界観で生前悪いことをした人間が死んだ後に落ちて苦しみを受ける場所」とされています。
また、「非常に困り苦しんでいる環境のこと」を指すこともあるのですが、「火山で絶えず火煙が燃え立つ所で温泉で絶えず熱湯がわき上がる所」も「地獄」が使われています。
「黄泉」と「地獄」の違い
では、ここで「黄泉」と「地獄」の違いを見ていきましょう。
どのような想定点があるのでしょうか?「地獄」は「生前悪いことをした人間が死んだ後に落ちて苦しみを受ける場所のこと」を意味しており、一方の「黄泉」は「死んだ人の魂が行くという所」でした。
しかし、「黄泉」は「天国」や「極楽」を指しているわけではなりません。
あくまで「死者の魂が行く場所」であり、「死者の国」と解釈すべき言葉なのです。
「黄泉」の例文
では、「黄泉」の例文を見てみることにしましょう。
具体的には以下のような文が考えられます。
・『死んで魂になった存在は黄泉に行くといわれているけど、ここにはまだ浮かばれない地縛霊がうようよしているな』
・『浮かばれぬ霊たちよ。黄泉路に行きたまへ!すべてを浄化したまへ』
「黄泉」の例文を例文を見ていると、まるでオカルト漫画などで出て来るような使い方になるのでしょうか?日常生活の中ではあまり耳にすることはありません。
特に霊能力者が使うような印象があります。
「地獄」の例文
次に「地獄」の例文を見ていきましょう。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
・『まさに地獄図という感じだな。どうしてこんなひどいことができるんだ。信じられない』
・『お前、今までどれだけ人を騙してきたんだ。本当に地獄に落ちてしまうぞ。多くの人たちの恨みを買ってな』
「地獄」の例文を見ると日常生活やビジネスのシチュエーションでも使われることがありそうです。
但し、仏教の世界観である「悪いことを行ってきた人間が責め苦を味わう場所」というものではなさそうです。
まとめ
ここまで「黄泉」と「地獄」の意味や違いを説明してきました。
この2つの言葉は霊の世界にまつわる言葉だけに日常の生活シーンで耳にすることはそんなにありませんが、もののたとえで使われることになるのでしょう。
そのために言葉の知識として知っておくと便利な言葉であるかもしれません。