「孤独」と「孤高」の違いとは?分かりやすく解釈

「孤独」と「孤高」の違い言葉・カタカナ語・言語

独りぼっちになることに恐怖を感じる人は多いでしょう。

それを「孤独」と言いますか、それとも「孤高」と言いますか。

この記事では、「孤独」「孤高」の違いを分かりやすく説明していきます。

「孤独」とは?

「孤独」とは?

頼りになる人や心の通じ合う人がおらず、独りぼっちで寂しいことです。

また、孤は親のない子ども、独は年老いて子どものない人のことを表し、寄るべなき身という意味になります。

「孤高」とは?

「孤高」とは?

ただ一人、他とはかけ離れた高い境地にいることです。

一般人と同じ意見や行動に無理して合わせることはなく、たとえ一人でも自分の意志を守る人に使います。

「孤独」と「孤高」の違い

「孤独」と「孤高」の違い

「孤独」「孤高」の違いを、分かりやすく解説します。

「孤独」「孤高」は、一人という意味では同じですが、なぜ一人なのかという理由と感情が違います。

「孤独」は友達など信頼できる仲間がいないため一人になってしまった、寂しいという感情があります。

「孤高」は一般の人達が真似できないような自分が心に決めたことを貫き通しているため、一人になっても気にしていないことが多いでしょう。

そのため寂しいというような感情ではなく、人を寄せ付けない雰囲気があります。

「孤独」の例文

「孤独」の例文

「孤独」の例文を紹介していきます。

・『私は新しいクラスでは友達ができず、孤独です』
クラス替えがあると、メンバーが変わり友達ができず「孤独」を感じることもあるでしょう。

・『あなたは温かい家族もいて孤独ではありません』
上手くいかなかったとき「孤独」に感じても、よく考えたら「孤独」ではないこともあります。

・『彼女は孤独になりたくないため、恋人の言う通りにしました』 「孤独」になりたくないと思い過ぎると、相手に弱い心を見透かされ、都合のいいように使われることもあるでしょう。

「孤高」の例文

「孤高」の例文

「孤高」の例文を紹介していきます。

・『私は孤高のアイドルである彼女に憧れています』
「孤独」に憧れることはありませんが、「孤高」にはあります。

・『あなたはとても努力家で、すでに孤高の存在です』
誰も真似できないほどの努力を重ね、誰も勝てないほどの実力を付けた人は、ライバルすらいなくなり一人になります。

・『彼は権力にも負けず孤高に生きています』
権力のある人に言われても自分の意見を曲げず、自分を信じ続けていることを「孤高」に生きると言います。

まとめ

まとめ

「孤独」「孤高」は一人という意味では同じですが、一人である理由と感情が違います。

「孤独」の方は頼れる人がおらずに一人になり、寂しいという意味、「孤高」は一般人の意見に流されず、自分の意志を貫いたため一人になり、寂しいという感情は含みません。

「孤独」は寂しいですが、極端に恐怖を感じるようなことではありません。

周りの視線は気にせず、自分は「孤高」の存在であると思い込んだ方が気持ちは楽になります。

周囲に流されず、嫌なことはきちんと断れば、たとえそれが原因で一人になってしまっても、それは「孤独」ではなく「孤高」になるでしょう。