みなさんは「長丁場」と「長期戦」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「長丁場」と「長期戦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「長丁場」とは?
「長丁場」は「ながちょうば」という読み方になります。
この「長丁場」とは「宿場と宿場との間の道のりが距離的・時間的に長いこと」、あるいは「長い道のり」という意味を持つ言葉です。
「丁場」は「町場」や「帳場」とも書くことができ、個々の宿場の間の距離ことを指していました。
ここから転じて「1つの事柄が長く続くこと」や「長い時間のかかる物事」を指すようになったのです。
「長期戦」とは?
「長期戦」は「ちょうきせん」という読み方になります。
この「長期戦」は「長期に渡る戦争」「長期に渡る勝負事・試合」「物事が解決できるまでに時間のかかること」を指している言葉です。
「長丁場」と「長期戦」の違い
では、ここで「長丁場」と「長期戦」の違いについて見ていきましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?前述の通り、「長丁場」とは「1つの事柄が長く続くこと」や「長い時間のかかる物事」を指しています。
一方の「長期戦」は「長期に渡る戦争」「長期に渡る勝負事」「物事が解決するまでに時間のかかること」という意味をもっています。
このことからすると「長丁場」「長期戦」ともに「長い時間がかかること」について表現した言葉であることが理解できます。
しかし「長丁場」はそれなりの時間を要するものの、対象となる事柄について比較的に冷静な気持ちで臨んいますがだり取り組みできるニュアンスがあります。
片や「長期戦」は、その物事が切迫しており、争いや戦いの雰囲気がかなり色濃く出ています。
「長丁場」の例文
では、ここで「長丁場」の例文を見ていきましょう。
具体的な使い方が以下のような文章になります。
・『かなりの長丁場になりそうだな。でも、ここで焦っても仕方がないよ。じっくりを構えて行こう』 ・『長丁場となってるけど、もうそろそろ出口が見えてきそうだな。もう少しの辛抱だな』 「長丁場」の例文を見ていると、長い時間がかかっていることが見えますが、決して悲観的になっていない印象が伝わってきます。
「長期戦」の例文
次に「長期戦」の例文を見ていきましょう。
具体的な活用シーンは以下の通りです。
・『あのチームとの闘いはかなり長期戦となるな。でも、決して諦めるな。ここで気を抜いたら負けてしまうからな』 ・『長期戦覚悟で臨むしかないな。相手もかなり必死になっているからな。しかし、絶対に負けるわけにはいかなんだ』 「長期戦」の例文では、絶対に負けてはならないという必死な思いが伝わってきそうです。
まとめ
ここまで「長丁場」と「長期戦」の意味や違いを見てきました。
この2つの言葉は日常生活や仕事など色々なシチュエーションで使われていますので、じっくりと意味の違いを理解しておきましょう。