この記事では、「統治」と「支配」の違いを分かりやすく説明していきます。
「統治」とは?
「統治」とは、主権を有していることの表現です。
例えば、「現在の日本は、日本政府が統治している」といったような使い方になり、厳密には日本国民がそれを有していますが、その代表となる政府として構成された人間による統治が行われている国家です。
その昔には、自国以外の他国も領土としていた国も存在しましたが、現在では自国以外を「統治」しているということは、世界的に見てもまずありません。
「支配」とは?
「支配」は、その存在の在り方に対して指示できる立場という意味になります。
先の例で、自国以外にも領土となっている国があった場合、その国を「支配している」ことになり、逆に、そちらからは「支配されている」という関係が成立しています。
「支配」された対象は、している側に「統治」されることになる場合が多いですが、必ずしもそうだとは限らず、主権はあくまでその国自体にあっても、他国の「支配下」だというケースも昔には多く見られました。
尚、「チームの支配下にある選手たち」とすると、そのチームに所属しており、監督などの上の立場から指示を出せる選手たちという意味になり、そのような使われ方も多い言葉です。
「統治」と「支配」の違い
「統治」と「支配」の違いを、分かりやすく解説します。
「統治」は、主権がある対象に使う言葉で、「統治している」とすると、各種の権利を有していることになります。
「支配」は、在り方について指図ができる対象に用いられ、「統治」している対象は、この「支配」もしていると考えて構いません。
また、「支配」しているものの、「統治」とまではいかない場合もあり、同じ意味という訳ではありません。
まとめ
「統治」と「支配」は、このように違います。
「統治」は、国や組織といった、かなり大きな対象に用いられる表現ですが、「支配」は、先の「支配下の選手」という使い方のように、小さい対象にも広く使うことができるという違いもあります。