この記事では、「発酵」と「腐る」の違いを分かりやすく説明していきます。
「発酵」とは?
「発酵」とは、物質が微生物の働きによって分解され、人間にとって都合のいいことになった場合に用いられる言葉です。
そのようになると分かった上で「発酵」させて作られる食品も多く存在し、納豆やヨーグルトがその例になります。
それによって甘みが増したり、食品として適した状態になることがこの「発酵」で、同様に微生物によって分解された結果が人間によって好ましくない場合には、次に挙げる「腐る」と表現されることになります。
「腐る」とは?
「腐る」は、前述のように物質への微生物の活動により、人間にとって好ましくない状態になる時に用いられる表現で、起こること自体は「発酵」と変わりませんが、こうなってしまうと、それはまず食べることはできなくなります。
生ものは、時間が経つとこの「腐る」ことになってしまいますが、それは、人間にとって不必要な微生物が増殖した結果です。
先の納豆やヨーグルト、更にチーズ、味噌などは、微生物を都合よく活かして作られています。
「発酵」と「腐る」の違い
「発酵」と「腐る」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは、起こることは一緒だと考えて構わず、それが人間がそうなることが都合がいいと求めて行った結果か、そうなることを望まなかった場合かの違いになります。
「発酵」から作られる食品は、最初から都合がよくなると分かっていた訳ではなく、例えば、ヨーグルトは古代のギリシャで牛乳が古くなり、腐ってしまったものが元だと言われています。
また、「腐る」は、人間の機嫌が悪くなるという意味でも用いられることもある言葉で、こちらの解釈では、「失敗したからと言って、そう腐るな」などと使われます。
まとめ
「発酵」と「腐る」は、このように違います。
「腐る」ものは何も食品だけでなく、自然界に存在するあらゆるものに起こる現象です。
水もその対象で、そうなってしまうと飲むことはできないので注意が必要です。