みなさんは「アントレプレナー」と「スタートアップ」という言葉がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「アントレプレナー」と「スタートアップ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「アントレプレナー」とは?
「アントレプレナー」はフランス語の「entrepreneur」という言葉が語源となっています。
この「アントレプレナー」とは、本来、東西の貿易が活発に行われていた13世紀に遡り、「entreprendre(=始めるや企てる)」という言葉から変容してきた言葉でした。
この時は「仲買人」や「貿易商」を意味する言葉だったのです。
これが現代になり、「全くの無から会社や事業を創り出す人」、すなわち「起業家のこと」を意味しています。
この解釈が転じて「アントレプレナーシップ」が「起業家精神」として使われ、自分でゼロから新たな事業を立ち上げる精神を指しています。
「スタートアップ」とは?
「スタートアップ」は「急成長をする組織のこと」のことを指しています。
通常企業の業績は少しづつ成長していくものですが、「たった数年経過しただけで数千億円もの高い評価を得る企業や世界の流れを変革するような事業を行おうとしている企業」も対象になってきます。
急成長をする会社であれば、その規模・設立年数などに関係なく「スタートアップ」の企業と言えるのです。
「アントレプレナー」と「スタートアップ」の違い
では、ここで「アントレプレナー」と「スタートアップ」の違いを整理してみましょう。
「アントレプレナー」は「無から会社や事業を創り出す人」、「起業家のこと」を意味しています。
一方の「スタートアップ」は「短期間で著しい急成長・急発展を遂げた組織のこと」を意味しています。
このことから「アントレプレナー」は「人」であり、「スタートアップ」は「企業」という違いがあります。
「アントレプレナー」の例文
ここで「アントレプレナー」の例文を見て行きましょう。
どのような文章が考えられるでしょうか?
・『アントレプレナーとしての資質を持っている人は、マネジメント力とリーダーシップを有している人だ』
・『彼はアントレプレナーとして成功した人だが、彼のネットワーク力とコミュニケーション力の高さがそうさせているのだろう』
「スタートアップ」の例文
続いて「スタートアップ」の例文を見て行きましょう。
・『A企業はこの2年ですご事業を拡大しているけど、まさにスタートアップと言っていいだろうね』
・『スタートアップとして成長してきた企業で共通しているのはリスクの高い事業でもためらうことなく積極的に進めていることだ』
まとめ
ここまで「アントレプレナー」と「スタートアップ」の意味や違いを説明してきました。
変化の大きな現代のビジネス業界の中で、これらの言葉は非常に注目度の高いキーワードと言えるでしょう。
みなさんもこの言葉の意味をしっかりとチェックしておく価値があります。