「詮索」と「穿鑿」の違いとは?分かりやすく解釈

「詮索」と「穿鑿」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「詮索」「穿鑿」の違いを分かりやすく説明していきます。

「詮索」とは?

「詮索」とは?

「詮索」は、「穿鑿」という言葉から生まれた言葉で詳しく調べることを意味します。

よって、「詮索する」という言葉は詳しく調べることを意味し、よくあるテレビドラマなどで「詮索するな」というのは、真実を知るために詳しく捜査して調べるなと述べているのです。

「穿鑿」とは?

「穿鑿」とは?

「穿鑿」は、のちに、「詮索」という言葉を生む前の言葉になり、共通している部分は詳しく調べることを意味する点ですが、「穿鑿」はそこにプラスする形で岩盤などに穴を開ける意味も持ち合わせている点です。

鑿がノミという穴開けや削り出しに使用する器具のことを指し、穿が穴を開けるという意味になるが故、本来の意味は、ノミのような鋭利なもので穴を開けるという意味が、「穿鑿」になります。

「詮索」と「穿鑿」の違い

「詮索」と「穿鑿」の違い

両者の違いは、穴を開けるという意味を持つか持たないかです。

というのも、「詮索」「穿鑿」という言葉から派生したものにすぎず、「詮索」は詳しく調べることのみを意味し、穴を開ける意味は持ち合わせてません。

よって「穿鑿」のみが穴を開けることと、詳しく調べることの両方の意味を持つのです。

「詮索」の例文

「詮索」の例文

・『この事件を詮索してはならない』
この例は、事件について詳しく調べてはいけないという警告を意味します。

つまり、詳しく調べることを良しとしておらず、詳しく調べた場合、身の安全については補償しないと見て取れるのがこの例です。

「穿鑿」の例文

「穿鑿」の例文

・『電動ドリルにて金属を穿鑿をする』
この例は、電動ドリルで金属に穴を開けるというものです。

「穿鑿」は、穴を掘ることや穴を開けることを意味し、道具を使用して対象に穴を開けることなので、このケースでは使用している道具は電動ドリルになります。

なお、昔は穴を開けた器具というものが、ノミのような刃物でしたが現在では電気ドリルのように電力で回転する刃で穴を開けるものが主流となっていても穴を道具を使用して開ける場合、「穿鑿」という言葉を使用します。

まとめ

まとめ

「詮索」については、テレビドラマによく登場する言葉で要は詳しく知ろうとすることを意味し、「詮索するな」というのは詳しく内容を把握するなということです。

「穿鑿」についても、「詮索」と同じで詳しく調べるという意味なんですが、この言葉は、別の意味もあり、ノミのように道具を使用して穴を掘ることや穴を開けるという意味があるので電気ドリルのようなもので穴を開けることを、「穿鑿」と呼びます。

ただ、この言葉、穴を開けるや貫通させるという言葉が登場してからあまり使用しなくなり、「詮索」と意味が被るが故だんだんと使用されなくなりました。

しかも、金属に穴を開ける場合、削って穴を開けるのであれば、旋削という言葉が生まれたが、「穿鑿」という言葉はさらなる窮地に陥りもはや使用されない言葉になりました。