「淡い」と「薄い」の違いとは?分かりやすく解釈

「淡い」と「薄い」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「淡い」「薄い」の違いを分かりやすく説明していきます。

「淡い」とは?

「淡い」とは?

「淡い」には4つの意味があります。

1つめは、味や色などが目立つことがなく、濃くないことです。

ラーメンの味で説明をします。

ラーメンにはこってり系とあっさり系があります。

こってり系のものは、とんこつなどを使用しており、味をしっかりと感じられます。

スープを飲んだ後には、口の中に味が残ることもあります。

あっさり系のものは、鶏や魚介類などそれほど味が濃くないダシを使用していることが珍しくありません。

スープはすっきりとしており、後に味が残りにくいです。

この言葉は、味については後者のようなものを指しています。

2つめの意味は、形や光などがはっきりとしていないです。

空に雲が広がっていると太陽の日差しが遮られてしまい、地上に届く光はぼんやりとします。

はっきりとした明るさはありません。

光については、このような状態を指します。

3つめは執着や関心が少なくてしつこくないことです。

ある人のことを好きになったとします。

しかし、その人とどうしても恋人になりたいというほどの執着はありません。

これは「淡い恋心」などといいます。

4つめは軽薄であるのです。

「淡い」の使い方

味、色、光、形などについて使用されることが多いです。

これらがはっきりしていない、濃くないなどの場合をいいます。

「薄い」とは?

「薄い」とは?

「薄い」の主な意味は3つあります。

1つめは、厚みが少ないです。

ステーキ肉は、厚さ1cmほどはあります。

焼肉のカルビなどは、ステーキほどの厚さはありません。

ステーキに比べてカルビは「薄い」といえます。

2つめは、物の濃さや密度が少ないです。

色についてだと、色がはっきりしていなくて濃くないことをいいます。

味についてだと、はっきりしていなくて、しつこくないさまをいいます。

密度についてだと、たとえば髪の毛がまばらに生えていて地肌が少し見えるような状態を指します。

3つめは、物事の程度がそれほどでもないです。

ある人との関係がそれほどない、物事への関心がそれほどない、感情の程度が大きくないなどをいいます。

「薄い」の使い方

厚さ、光、色、味、密度など、さまざまな事柄に使用されています。

はっきりしていない、濃くない、しつこくない、多くないなどをいいます。

「淡い」と「薄い」の違い

「淡い」と「薄い」の違い

味、光、色についてはほぼ同じ意味です。

後者には密度が少ない、厚さの程度が小さいという意味がありますが、前者にはその意味はありません。

「淡い」の例文

「淡い」の例文

・『淡い色の服を好む』
・『淡いピンク色』
・『淡い光が照らす』
・『淡い思い出』

「薄い」の例文

「薄い」の例文

・『髪が薄い』
・『情が薄い』
・『薄い紙』
・『薄いモナカ』

まとめ

まとめ

味、光、色についてはほぼ同じ意味で、それらが濃くない、はっきりしていないなどを意味しています。

一方には密度が高くない、厚みが少ないという意味がありますが、もう一方にはその意味がない点が違いです。