みなさんは「住人」と「住民」という言葉がどのような意味があるかをご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「住人」と「住民」の違いを分かりやすく説明していきます。
「住人」とは?
「住人」は「じゅうにん」と言う読み方になります。
この「住人」とは、「その土地または家に住んでいる人」「狭い範囲の土地や建物に住んでいる人のこと」を意味している言葉です。
「住民」とは?
「住民」は「じゅうみん」という読み方になります。
この「住民」とは「その土地に住んでいる人」「一定地域に居住している人」「 特定の土地に住む人」、もしくは「人の集団のこと」を指している言葉です。
「住民」は「その土地で行われる習俗・習慣・伝統・文化の行事を維持した、保存していく担い手」でもあり、「その土地の開発・発展・事件に直接の利害関係を持つ人たち」と定義することもできます。
「住人」と「住民」の違い
では、ここで「住人」と「住民」の解釈の違いについて見て行くことにいたしましょう。
前述のように「住人」とは「その土地または家に住んでいる人」「狭い範囲の土地や建物に住んでいる人のこと」を指しています。
一方の「住民」とは 「その土地に住んでいる人」「居住している人」「 特定の土地に住む人」、もしくは「人の集団のこと」などの意味を持つ言葉です。
このことから「住民」は「比較的広い範囲の土地や地域に住んでいる人」を意味しているのですが、一方の「住人」は、「それより狭い範囲の土地や建物に住んでいる人のこと」を言っています。
要約すると、「住人」は「特定の建物に住んでいる人」であり、「住民」は「その地域に住んでいる人」「近所の人」という解釈ができるでしょう。
また、 「住民」は、住民登録」「住民投票」「住民税」など、公的な用語としても使われているのです。
「住人」の例文
ここで「住人」の例文を見ていくことにいたしましょう。
どのような使い方ができるのでしょうか?
・『このアパートの住人は揉めごとが多くて近隣からクレームが起きて仕方がない』
・『タマーマンションの高層階の住人たちは低層階の人たちを見下げたような見方をするので嫌われています』
「住人」という言葉は日常的に使われているものですが。
タワーマンションの「住人」は2つ目の例文で見るように同じ建物内に住んでいても、それなりのあつれきがあるようです。
「住民」の例文
引き続き、「住民」の例文を見て行きましょう。
この言葉がどのように使われているのでしょうか?
・『この地域の公害問題が大きくなってしまい、とうとう住民訴訟にまで発展していった』
・『A市は隣の市と比べて、行政サービスが劣っているという住民感情を持っているように思われる』
「住民」の例文を見ると、公的な面で使われることが分かります。
まとめ
ここまで「住人」と「住民」の意味と違いを説明してきました。
これらの言葉は身近な生活の中でもよく出て来るので、ここで解釈の相違点を例文から理解するようにしておくといいでしょう。