「つまるところ」と「とどのつまり」の違いとは?分かりやすく解釈

「つまるところ」と「とどのつまり」の違い言葉・カタカナ語・言語

会話の中で、よく用いられる「つまるところ」「とどのつまり」

この2つの言葉は、どのように使い分ければいいのか。

この記事では、「つまるところ」「とどのつまり」の違いを分かりやすく説明していきます。

「つまるところ」とは?

「つまるところ」とは?

「つまるところ」は、漢字で書くと「詰まるところ」となります。

いろいろと考えた結果にたどり着いたことを述べる際に用いられる言葉です。

「詰まる」という漢字が用いられていることから、詰まっている状態や詰めている状態。

つまり、行き場がなくなっている状態や詰まって縮まっている状態を指す言葉となります。

また、「つまるところ」の後に来る結果は、良い結果でも悪い結果でも関係なく用いることができます。

このように、「つまるところ」は、「結果的に」「一言で言えば」「結局」などと同じ形で用いることが可能です。

「つまるところ」の使い方

いろいろ考えた結果やいろいろと悩んだ結果、努力した結果、どうなったのかということを述べる際に「つまるところ」が用いられます。

この「つまるところ」は、良い結果にも悪い結果にも用いることができる点が特徴で、ビジネスシーンなどでもよく用いられる言葉となります。

「とどのつまり」とは?

「とどのつまり」とは?

「とどのつまり」という言葉は、ボラの成長から成り立つ言葉です。

ボラは成長するにあたり名前が変化する魚です。

そして、最後は「トド」と呼ばれます。

その「トド」を用いて「とどのつまり」となり、意味は、行きつくところ、結局となります。

そして、「とどのつまり」の後に続く結果は、基本的に悪い結果となります。

良い結果になったことに対し「とどのつまり」は用いられません。

このように、「とどのつまり」は、「挙句の果てに」「終わりに」などと同じ形で用いることが可能です。

「とどのつまり」の使い方

いろいろと巡り巡った結果として「とどのつまり」が用いられます。

いろいろと考えた結果や試してみた結果、思わしくない結果になってしまったとき、「とどのつまり」といった形で話をまとめることになります。

「つまるところ」と「とどのつまり」の違い

「つまるところ」と「とどのつまり」の違い

どちらも、いろいろと考えた結果や巡り巡って、どのような結果に至ったのかを述べる際に用いる言葉です。

ただし、「つまるところ」は、良い結果にも悪い結果にも用いることができることに対し、「とどのつまり」は、悪い結果のみに用いられるといった違いがあります。

「つまるところ」の例文

「つまるところ」の例文

・『今回にミスは、つまるところ、本人の確認ミスによるものだと考えられます』
・『起業し成功するためには、つまるところ、人脈が重要だと思われます』
・『今日の試合に負けてしまったのは、つまるところ、自分の体調管理の甘さによるものです』
・『つまるところ、今回の成功は彼の努力の賜物だと思います』

「とどのつまり」の例文

「とどのつまり」の例文

・『大学受験に失敗した僕は、とどのつまり、今後どのようにしたいのか明確に父に伝える必要がある』
・『準備を行っていたにも関わらず、とどのつまり、計画は中止になってしまいました』
・『ホラばかりを吹いていた僕は、とどのつまり、誰からも信じてもらうことができなくなりました』
・『練習をさぼっていた私は、とどのつまり、格下の相手にまで負けてしまいました』

まとめ

まとめ

このように、結果的にどのようになったのかといった違いによって、この2つの言葉は使い分けられるものとなります。