「なお」と「また」は類似した意味をイメージさせる混同しやすい接続詞の言葉ですが、「なお」と「また」の意味・使い方の違いを正しく理解できていますか?
この記事では、例文とその解釈も紹介しながら、「なお」と「また」の意味の違いを分かりやすく説明していきます。
「なお」の意味や使い方
「なお」の接続詞は、「前で述べた内容と関連する補足・強調の文章を追加する時に使う接続詞」を意味しています。
「なお」の使い方は、「東名高速道が渋滞しています。 なお、この渋滞は明日まで続くと予測されています」のように、「前の文章の内容を受けて、その内容を補足・強調する文章を追加する時」に使うという使い方になります。
「また」の意味や使い方
「また」の接続詞は、「前で述べた内容と並ぶ文章(別の内容の文章)を付け加える時」や「前の文章から話題を変える時」に使う接続詞を意味しています。
「また」の使い方は、「日経平均株価が上昇しています。 また、金(ゴールド)の価格もここ数年で高騰して人気です」のように、「前の文章の内容を受けて、それと並ぶ別の内容の文章を付け加える時」の使う使い方になります。
「なお」と「また」の違い
「なお」と「また」の接続詞の意味の違いを、分かりやすく説明します。
「なお」は、「前の文章で述べた内容に関連する補足・強調の文章を付け加える時に使う接続詞」になります。
それに対して、「また」は「前の文章で述べた内容と並べる別の内容の文章を付け加える時」や「前の文章とは異なる話題に変える時」に使う接続詞を意味しているという違いがあります。
「なお」という接続詞は「補足・強調の文章の追加」に重点があり、「また」という接続詞は「並列する文章・異なる内容の文章の追加」や「話題の転換」に重点があるという違いを指摘することができます。
例えば、「このナイキのシューズは高機能です。 なお、多くの陸上選手が走りやすいといって採用する例が増えています」という文章で「なお」を使うことができ、「このナイキのシューズは高機能です。 また、アディダスのシューズとは人によって好みが分かれます」のように使うことができます。
「なお」を使った例文と意味を解釈
「なお」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「センター試験が今日から始まります。 なお、今年のセンター試験の受験生は昨年より1万人以上増えました」
この「なお」を使った例文は、「なお」という接続詞を使って、「センター試験開始の内容」に「今年のセンター試験受験生の人数の増加」という内容を補足しています。
「また」を使った例文と意味を解釈
「また」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「アナと雪の女王の第二作が大ヒットしました。 また、日本では鬼滅の刃というアニメが異常な人気となっています」
この「また」を使った例文は、「また」という接続詞を使って、「アナと雪の女王の第二作が大ヒットした内容」と並ぶ(異なる話題になる)「日本における鬼滅の刃の人気の内容」を追加しています。
まとめ
「なお」と「また」の意味の違いを解説しましたが、いかがだったでしょうか?
「なお」は、「前で述べた内容に関連する補足(強調)の文章を付け加える時に使う接続詞」を意味しています。
それに対して、「また」は「前で述べた内容と並ぶ別の内容の文章を付け加える時、話題を変える時に使う接続詞」を意味しています。
「なお」と「また」の意味の違いを知りたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。