この記事では、「喪明け」と「忌明け」の違いを分かりやすく説明していきます。
「喪明け」とは?
「喪明け」(もあけ)とは、仏教式の葬儀が行われた後、故人の命日から丸1年になることを表現する言葉です。
それまでの期間は「喪中」(もちゅう)と呼ばれ、年賀状のやりとりを控えることは、一般でもよく知られています。
この期間中は「喪に服している」と表現され、それが明けることが「喪明け」になりますが、「喪中」であっても特にこれといって行動などに制限がある訳ではなく、あくまで形式的なものだと考えて構いません。
「忌明け」とは?
「忌明け」(きあけ)は、同じく仏教的な葬儀の後の「四十九日」が過ぎたことを表現する言葉になります。
このタイミングで納骨が行われ、それと同時に「忌明け」となると考えていいでしょう。
尚、この「喪明け」や「忌明け」という表現は、先のように仏教式の考え方の為、キリスト教や他の宗教では扱いや意味合いが異なります。
そのキリスト教では、カトリックとプロテスタントで少し異なっており、前者では命日から30日後に追悼ミサが行われ、それを以って「忌明け」と同等の扱いになります。
プロテスタントでも同様に、30日後に召天記念式典が行われる場合がありますが、個別には行わず、年に一度、11~12月に教会で召天者記念礼拝という合同式典として開催されることもあります。
この場合には、「忌明け」は、命日から50日後がそれに相当すると考えるのが一般的となっています。
「喪明け」と「忌明け」の違い
「喪明け」と「忌明け」の違いを、分かりやすく解説します。
「喪明け」は、命日から丸1年、「忌明け」の方は、命日から49日後だという違いがあり、これらは仏教的な考え方からきているものです。
他の宗教でもこれらに相当するものがありますが、「喪明け」は、共通して命日から丸1年だと解釈していいでしょう。
まとめ
「喪明け」と「忌明け」は、このような言葉と意味になります。
「忌明け」と共に納骨という点は、宗教を問わずに日本では一般的となっていますが、キリスト教では90日後までに行えばいいという考え方もあり、一定しているものでもありません。