人が美しい姿に見えるのは、何かにひたむきに取り組んでいる時かもしれません。
そのようなことを「熱意」や「情熱」という言葉で表現しています。
でも、この「熱意」と「情熱」とは、どのような違いがあるのでしょうか?
今回はこの2つの言葉の意味について考察していくことにします。
「熱意」の意味や使い方
「熱意」とは「ねつい」という読み方をする言葉ですが、「熱烈な意気込み」や「熱心な気持ち」、「物事に対する意気込み」といったような意味があります。
「熱意がこもった答弁」、「熱意の感じられたプレゼン」というような使い方をしています。
「情熱」の意味や使い方
一方の「情熱」は「じょうねつ」と読み、「その物事に対して激しく燃え上がる感情」、「熱した感情」、「ある物事に向かって気持ちが燃え立つこと」、あるい「そのような気持ち」という意味を持っています。
「情熱を傾けた熱い青春」というような使い方になります。
「熱意」と「情熱」の違い
では、「熱意」と「情熱」には、どのような違いがあるのでしょうか?
「熱意」は「熱烈な意気込み」や「熱心な気持ち」ということで、「1つのことに対する熱意」を示しています。
片や、「情熱」は「その物事に対して激しく燃え上がる感情」、「熱した感情」となり、「1つのことだけではなく、色々なことに対する気持ち」ということになります。
意味合いが似ているようで、微妙な違いがあります。
「熱意」を使った例文と意味を解釈
では、「熱意」を使った例文を見ていると、「仕事に対する熱意を買われて、彼の仕事が高く評価されたのです」というような使い方ができます。
この場合、1つの仕事に熱心に取り組んでいる姿勢が高く評価されたのですが、誰もが困難に思えた仕事をやりとげるひたむきさが、評価につながったのです。
誰でも「熱意」を持って臨めば決して不可能なことはないと言えます。
「情熱」を使った例文と意味を解釈
「情熱」を使った例文を見ると、「研究に情熱を燃やす研究員の姿に誰もが感動したのだ」という言い方ができるでしょう。
この場合は、ある研究テーマに対して、長年の研究姿勢が評価されたのですが、それと同時に大きな発見や発明につながったとも考えられます。
研究というと、どうしても大学の研究室をイメージしがちですが、企業においても、このような研究部門があり、そこでは飽くなきチャレンジ精神を持った研究員がいるものです。
もし、このような「情熱」を持った人がいなければ、次の進歩はないのかもしれません。
そのことを忘れてないようにしなくてはなりません。
まとめ
「熱意」と「情熱」という言葉について、それぞれの言葉の意味や使い方を見てきました。
どちらの言葉にも、その人の強く熱い気持ちが込められていますが、その姿勢に誰もが感動を覚えることは、間違いないでしょう。
ここで大切なことは、たとえどんなに困難なことでも、「熱意」や「情熱」を注いで取り組むことです。