「始末書」と「顛末書」の違いとは?分かりやすく解釈

「始末書」と「顛末書」の違い言葉・カタカナ語・言語

仕事を長らく続けていると、多かれ少なかれ、業務上でのミス・失敗をすることがあります。

しかし、その時に気の落としていることではいけません。

決して、その過ちを再発しないようにすることが重要です。

その時に出てくるキーワードに「始末書」「顛末書」がありますが、今回はこの2つの言葉にフォーカスしていくことにします。

「始末書」とは?

「始末書」とは?

「始末書」とは、「仕事上におけるミスや過失、あるには社内の規則に違反した行為の事実を明確にして、そこに謝罪の意思を表明した文書」のことを指しています。

この「始末書」の最大の目的は、同じような失敗を繰り返さないように再発防止を誓約させて反省を促すことにあります。

「始末書」を提出する先としては、自分の勤務している会社で、起こったトラブルが他人を巻き込んだものであったとしても、「始末書」そのものが社外の人や他社へ提出されるということはありません。

「顛末書」とは?

「顛末書」とは?

一方の「顛末書」とは「トラブルの報告書」という位置付けで「その心配やミスの内容や事実関係を客観的に記載されら文書」のことを言っています。

「始末書」と「顛末書」の違い!

「始末書」と「顛末書」の違い!

「始末書」「顛末書」の違いを見ると、「顛末書」「トラブルの報告書であり、事実関係のみを記載した文書」のことでした。

しかし、「始末書」はトラブルの事実関係の報告をすることだけでなく、被害を与えた相手(会社など)に対する謝罪の意思表明や自身の反省を促すという目的と役割も果たしている文書であり、この点が顛末書とは異なる点です。

「始末書」ではどのような失敗やトラブルを起こして、それがどのような結果になっていったのか、トラブルの発生日時、場所、関係者、発生しプロセスなどを正確に記載しなければなりません。

「顛末書」でも「始末書」でも、トラブルの事実は隠さずに、ありのままを明快に記載することがポイントです。

まとめ

まとめ

「始末書」は、自分が勤務する会社に対して、正直な事実を報告して反省と再発防止の対策を明確に伝えなければなりません。

そのような意味で「顛末書」より重みのある文書になるのですが、もし自分が意図しない中でのトラブルで「始末書」を書くことがあっても、決して落胆することなく、自分の経験の蓄積と前向きも捉えてください。