この「市役所」と「区役所」には、どのような違いがあるのでしょうか。
「市役所」とは?
「市役所」(しやくしょ)とは、市町村単位で存在している役場のうち、住所に都道府県の次に○○市と付いている地域に存在しているものを指して使う言葉です。
例えば、埼玉県所沢市の「所沢市役所」や、千葉県千葉市の「千葉市役所」などがそれに当たります。
全国に2019年時点で約790のそのような市役所が存在しており、その市への転入や逆に転出する際の届出、住民票や収入証明書の発行、バイクのナンバープレートの交付などの行政業務に加え、市役所が管轄する範囲の様々な相談の受付も行っています。
「区役所」とは?
「区役所」(くやくしょ)とは、政令指定都市において行政区と定められている単位で存在する役場のことです。
こちらの例としては、「名古屋市北区役所」などが存在します。
名古屋市には「名古屋市役所」というものも存在し、住所に都道府県の次に○○市と付いていることから、名古屋市全体でそちらが担当役場になるのではないかと思うかも知れませんが、16の各区役所でもほとんど同じ行政業務を行っており、基本的にどちらでも利用することができます。
行政区の区役所は、その上に存在する市役所の出先機関という扱いになります。
尚、東京都の特別行政区となっている23区のみ、それぞれに存在する「区役所」が「市役所」と同等の存在です。
例えば、東京都練馬区の「練馬区役所」がその例です。
「町役場」や「村役場」とは?
市町村と呼ぶように、「町」や「村」が「市」に相当する地域があります。
そのような地域では、「町役場」(まちやくば)や村役場(むらやくば)が「市役所」の代わりになります。
このケースとしては、埼玉県三芳町の「三芳町役場」が例として挙げられます。
まとめ
「市役所」や「区役所」(町役場や村役場も含む)は、行政的な届出には欠かせない存在です。
今の住所で管轄になるこの存在の住所や場所はきちんと覚えておきましょう。