「予見」と「予測」の違いとは?分かりやすく解釈

「予見」と「予測」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「予見」「予測」の違いを分かりやすく説明していきます。

「予見」とは?

「予見」とは?

「予見」とは何らかの出来事が起こる前に、こういった事が起こると見通すことです。

無根拠の当てずっぽうでこういう事があるはずだと言うのではなく、何らかの根拠を持って、こういう要因があるからこういう事が起こるだろうというのが「予見」になります。

例えばただの車道で事故が起こるだろうと言うのは「予見」ではありませんが、交通量が多いのに見通しが悪い道路だからそのうち事故が起こるだろうと考えることは「予見」です。

また「予見」は何かを見通すことではありますが、その見通した出来事がどういう影響を及ぼすかは無関係です。

例に挙げた道路での事故の場合、事故が起こるということは「予見」ですが、その結果自治体や住人達が具体的にどう対策するのか、それとも何も対策しないのかまでは見通せなくても、事故に関して「予見」できていることに違いありません。

「予測」とは?

「予測」とは?

「予測」とは何らかの出来事が起こると事前に推測しておくことです。

事前にであっても推測することなので、当然根拠となるものが必要であり、それからどういう事があって、その影響でどうなるかと考えることが「予測」になります。

「予測」はこれから起こる可能性がある特定の出来事一つだけを推測するのではなく、その前後も含めるのが一般的です。

例えばこういう兆候があるからこういった災害が起き、何人の被害者が出る恐れがあるという「予測」は、「予測」している対象は災害ですが、ただ災害が起こるというだけでなく、その結果まで考えています。

このように根拠となる要素から出来事とその影響まで推測したり、根拠の要素がこういう出来事に繋がり、結果として何かが起こるという、成り行きを事前に推測することが「予測」です。

「予見」と「予測」の違い

「予見」と「予測」の違い

「予見」「予測」の違いを、分かりやすく解説します。

「予見」はこれから起こるであろう何らかの出来事を見通すことで、「予測」はこれからどのようなことが起きるかを推測することです。

どちらも根拠がある上でこれから何が起こるか理解することを指しますが、「予見」はどういった出来事があるかだけを理解することを指します。

それに対して「予測」は、その根拠や原因、出来事がどのような影響を出すかという、中心となる出来事の前後に何があるかにも考えを及ばせることも含んだ言葉です。

「予見」は起こり得る出来事だけを特定することでありその前後関係は「予見」と無関係ですが、「予測」は前後関係もある程度含める分、「予見」より深くこれからの出来事を見通すことと言えます。

まとめ

まとめ

これから何が起こるかを事前に察する点で「予見」「予測」は同じであり、「予見」したことを「予測」と言うこともありますが、察したことの範囲が違います。

何らかの根拠から出来事だけを察したなら「予見」、成り行きや出来事の与える影響と言った前後関係まで察したなら「予測」と使い分けられるでしょう。