「婿入り」と「婿養子」の違いとは?分かりやすく解釈

「婿入り」と「婿養子」の違い言葉・カタカナ語・言語

結婚の形は様々です。

そんな、様々な結婚の形がある中のひとつに「婿入り」「婿養子」があります。

この違いは何なのか。

この記事では、「婿入り」「婿養子」の違いを分かりやすく説明していきます。

「婿入り」とは?

「婿入り」とは?

一般的な結婚の形で多い「嫁入り」の場合、苗字の選択は男性の苗字となります。

法律上、「嫁入り」は、それだけのことです。

その反対が「婿入り」で、女性側の苗字を選択します。

「婿入り」の場合も、法律上、それだけのことです。

しかし、実際には、「婿入り」の場合、主導権は妻側が持ち、結婚後、妻の両親と同居する、近くに住む、お墓の面倒を見る、などといったこととなります。

女性側が「婿入り」を希望する理由は、様々です。

墓の面倒を見てくれる子供が他にいない、自分の面倒を見てくれる人が他にいない、娘と一緒に暮らすことができる、などといった理由から「婿入り」を希望する女性側が多くなります。

男性側は「婿入り」を行うことで、世間一般に言われる嫁姑問題からの解放や妻側の両親から可愛がってもらうことができるといったメリットがあるものの、それ以外の大きなメリットはありません。

「嫁入り」に大きなメリットがないのと同じく「婿入り」したからと言って、目に見えて何か大きなメリットがあるわけではありません。

「婿養子」とは?

「婿養子」とは?

「婿養子」とは、単に結婚し、妻側の姓を名乗るだけではありません。

「婿養子」の場合、妻側の両親と養子縁組を組むことになります。

妻側の両親と養子縁組を組むことで、妻側の両親の養子となります。

「婿養子」になれば、妻側の両親に対し相続権や扶養義務が発生するものとなります。

もちろん、「婿養子」になったからと言って、実の両親との縁が切れるわけではありません。

実の両親とも親子関係は継続され、実の両親の相続権も継続されます。

「婿養子」になったからと言って、実の両親との親子関係が失われることはありません。

「婿入り」と「婿養子」の違い

「婿入り」と「婿養子」の違い

男性が結婚する際、女性側の家に入ること、苗字を名乗ること、といった意味では同じ意味を持つ「婿入り」「婿養子」ですが、その内容には大きな違いがあります。

「婿入り」の場合、「嫁入り」と同様、結婚する際に苗字が相手側の苗字になり、相手側の家に入るのみとなりますが、「婿入り」の場合、それだけではありません。

養子になるため、相続権も扶養義務も発生するものとなります。

単に女性側の家に入るだけではなく、その家の養子になるのが「婿養子」です。

その養子が持つ権利などにおいて大きな違いがあり、その点に注意しる必要があります。

まとめ

まとめ

以上のような違いがある「婿入り」「婿養子」

それぞれの違いやメリット・デメリットを踏まえ、十分に考えたうえで選択する必要があります。

「婿養子」の場合、万が一、離婚することになった時にも、一般的な離婚よりも多くの手続きが必要です。

そのこともよく理解しておくことも大切です。