「検討」と「検証」の違いをご存知でしょうか。
ここでは二つの言葉の違いと、それぞれの言葉を使った例文、意味を説明しています。
では一緒に見ていきましょう。
「検討」の意味や使い方
「検討」とは、物事に対して、詳しく調べて考えることを言います。
またその件に関して、良いかどうか、調べ考えることでもあります。
何か相手からお願いごとをされた時にはすぐに返事をせずに「検討します」と答えることも多いでしょう。
これは考えてから返事をするという意味合いです。
「今後どうすればいいのか、みんなで検討する」「検討の結果、今回は見送ることにした」などと使います。
「検証」の意味や使い方
「検証」とは本当かそうでないかを確かめることを言います。
事実であるかどうかの確認と証明という時に使います。
「これから検証する」「間違いがないかどうか検証する」「検証結果、本物だと認められた」などと使います。
「検討」と「検証」の違い
「検討」と「検証」、それぞれの言葉の意味と使い方を説明しました。
二つの言葉は似ていますが、意味合いが違いますので混同しないように気をつけましょう。
まず「検討」ですが、これは物事に対して詳しく調べたり、考えることに使う言葉です。
また良いかどうかの判断について考えることでもあります。
一方の「検証」ですが、こちらは真偽の確かめをすること、確認、証明といった意味合いの時に使います。
簡単に覚える方法として「検討」は調べ考える、「検証」は真偽の確認、証明という風に区別しておきましょう。
「検討」を使った例文と意味を解釈
「検討」を使った例文とその意味を見ていきます。
「検討」を使った例文1
「最終的に残った二つの案を比較検討した結果、決めた」
「検討」とは詳しく調べて考えることを言います。
よく使われる言い回しで「比較検討」とありますが、これは二つ以上のものを比較して、詳しく調べるという意味になります。
「検討」を使った例文2
「今は、善後策を検討している最中だと思われる」
「検討」は、良いかどうかを調べて考えるという意味があります。
例文は、後始末の手段について、どのような方法が良いのか考えているという意味になります。
「検証」を使った例文と意味を解釈
「検証」を使った例文とその意味を見ていきます。
「検証」を使った例文1
「時間をかけて検証するとのことで、しばらく待たねばならない」
「検証する」とは事実の確認、証明をするという意味になります。
例文は事実の確認や証明に時間がかかるという意味合いになります。
「検証」を使った例文2
「専門家に検証してもらったが、間違いはないとのことだ」
本物か偽物か確かめることを「検証」と言います。
例文は専門家に見てもらって本物か偽物か確かめてもらい、間違いないと判断されたと言っているのです。
まとめ
いかがでしたか。
「検討」と「検証」、それぞれの言葉の意味と違いが理解できたのではないでしょうか。
二つの言葉はとても似ていますが違いを正しく理解して使い分けてください。