この記事では、「迂闊」と「軽率」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「迂闊」とは?
「迂闊」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「迂闊」は「うかつ」と読みます。
「迂闊」は、「うっかりしていて、心の行き届かないこと。
その様子」という意味があります。
何かをしている時、うっかりしてしまい、やるべきことができていなかったり、注意すべきところができていないとき、「迂闊」という言葉を使います。
例えば、治安の悪い場所を歩いているのに、スリに気が付かずに財布を取られてしまうような場合、「治安が悪いことをわかっているのにスリの被害に遭うとは、迂闊だった」などという文章にできます。
また、失恋したばかりの人の前で、自分の恋バナを楽しそうにした人がいる場合、「失恋した人の前で恋愛の話をしたのは迂闊だった」と自分の行動を反省するかもしれません。
他にも、「迂闊にも口を滑らせてしまった」「迂闊にも、定休日にお店に来てしまった」などという文章を作ることができます。
「軽率」とは?
「軽率」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「軽率」は「けいそつ」と読みます。
「軽率」は「物事を深く考えずに、軽々しく行うこと。
その様子」という意味があります。
何かをするとき、深く考えずに軽々しくしてしまう場合、「軽率」と言われるかもしれません。
例えば、登山をするときに、ろくな準備もせず、軽い気持ちで登り始めて、遭難しかけた場合、「軽率な判断で、登山をしてしまった」と反省することになるでしょう。
また、結婚をしているのに、異性と二人きりで食事をして、浮気を誤解されたとき、深く考えずに食事に行ってしまったとしたら、「軽率な行動だった」と振り返るかもしれません。
このように物事をするとき、あまり何も考えずに行動するようなとき、「軽率」という言葉を使います。
「迂闊」と「軽率」の違い
「迂闊」と「軽率」の違いを、分かりやすく解説します。
「迂闊」は、「うっかりしていて、心の行き届かないこと。
その様子」という意味があります。
一方で「軽率」は「物事を深く考えずに、軽々しく行うこと。
その様子」という意味があります。
どちらも、考えが足りない様子を意味する言葉になります。
ただし、「迂闊」という場合は、一時的に注意力や集中力、判断力が薄れている様子を示唆します。
一方の「軽率」は、慎重さを欠いている様子を示唆する言葉になります。
このように、何かをするとき、一時的に注意力や判断力が薄れていると感じた場合は「迂闊」を、慎重さを欠いていると感じた場合は「軽率」という言葉を使ってみてはいかがでしょうか。
まとめ
「迂闊」と「軽率」の違いについて見てきました。
似た意味を持つ言葉ですが、微妙なニュアンスの違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。