この記事では、「外交官」と「外務省」の違いを分かりやすく説明していきます。
「外交官」とは?
外務公務員の通称で、外務省本省、政府代表部、世界各国の大使館や領事館に勤務する人を指し、外交の最前線で働き、日本が平和で安全な国際社会の発展に寄与しつつ日本国民の生命、財産、安全を国際面から守ることを使命としており、各国の情勢など様々な情報収集を行う仕事も行っています。
各国の日本大使館の大使も外交官のもつ外交特権を持っています。
外交特権は公館(大使館や総領事館)の不可侵や外交官の身体の不可侵(逮捕勾留など)刑事裁判権・租税の免除などがあり、国内法に違反したと疑われる外交官が特権を盾に捜査協力を拒むケースの対処は国外退去を求めることとなっているなどかなり強力な特権であり、選びぬかれた人物のみ外交官になれるという背景にもなっています。
「外務省」とは?
外交政策を立てる省庁で対日世論調査や海外渡航に関する安全情報の提供など、一般市民の目にも届くタイプの仕事も行っており、外国への訪問で通商や友好関係を深めると言った役割も果たしています。
外務省の予算の多くはODA政府開発援助に使われており、途上国でのインフラ整備などに役立てられています。
また総領事館において、総領事館設置国の人々に日本を知ってもらうことも外務省の仕事です。
留学や仕事、国際貢献など様々な目的で渡航する日本人・在留邦人の生命・身体の安全を守る役目も外務省の仕事で、国際協力や国際交流など外交活動の一端を担うような個人や団体の活動も積極的に支援も行っています。
外交官は外務省の職員で、外交官ではない外務省職員も存在しています。
「外交官」と「外務省」の違い
「外交官」と「外務省」の違いを、分かりやすく解説します。
外交官は外務省の職員で、一般の外務省職員にはない外交特権を持っており、外交の最前線で働く人を指し多くの外交官は海外に赴任されています。
紛争状態にある国に赴任することもあります。
外交官は赴任先の国で働く日本人の安全を守るために様々な情報収集を行うことが主な仕事です。
赴任する国によっては襲撃される恐れもある危険な仕事でもあります。
外務省は外交官を統括する省庁であり、会社と社員、警察庁と刑事のような関係性にあります。
外務省は各国との関係をより深め、世界平和と安定に協力していくという役割があり、日本人の渡航や在留に対する安全情報の提供なども行っています。
また、日本の海域の安全維持、領土問題に関しても立場を示していく役割があります。
そのため海上保安庁との連携も行います。
まとめ
外交官は外務省の職員で、日本国外に赴任されることも多く各国の情報収集を行う仕事となっており、外務省領事局邦人テロ対策室で働く人はよりハードな仕事内容ということが出来るでしょう。
外交官も統括している外務省自体はより広範囲に仕事をしており、国交をより深める仕事やODAなども外務省の仕事です。