この記事では、「社外取締役」と「執行役員」の違いを分かりやすく説明していきます。
「社外取締役」とは?
「社外取締役」とは、その会社の業務に直接携わる訳ではなく、経営の管理、監督を行う役員のことです。
内部で不正が行われていないかといった調査から、このようにした方がいいといったアドバイスまで、その会社の外からの視点で経営に参加する役目になります。
大企業では、この「社外取締役」を置いていることが多いですが、必ず置かないといけないという訳でもなく、中には一切そのような役員が存在しない会社もあります。
ですが、透明性の確保などの観点からも、一定以上の規模の企業には置くことを義務としようとする会社法改正の要綱案が国会に提出され、2019年12月に可決されました(2020年1月現時では、まだ施行はされていません)。
「執行役員」とは?
「執行役員」とは、役員と社員の間となる立ち位置になり、役員からの指令を社員が遂行できるように、先頭に立って指揮に当たる役職になります。
「役員」と付いている為、取締役になると思われるかも知れませんが、法的にはそのような扱いではなく、「社員」と同じく雇われているという立場になります。
よって、経営面より実務の方に特化した立場で、遂行するべき業務内容ごとに、その道のプロフェッショナルとして臨時で雇われるといった形が多いです。
「社外取締役」と「執行役員」の違い
「社外取締役」と「執行役員」の違いを、分かりやすく解説します。
「社外取締役」は、外部からその会社を監視するという立場の役員で、取締役という扱いです。
「執行役員」の方は、役員と付いてはいますが取締役という訳ではなく、社員の先頭に立つリーダー的な立場になります。
先のように、「社外取締役」は、上場企業やそれに相当する規模の企業には2人以上置くことが義務付けられることになりました。
まとめ
「社外取締役」と「執行役員」には、このような違いがあります。
「社外取締役」は、取締役になりますが、「執行役員」は、そうではないという点を覚えておいてください。