「減益」と「減収」は類似した意味を連想しやすい紛らわしい会計用語ですが、「減益」と「減収」の意味・使い方の違いを正しく理解できていますか?
この記事では、「減益」と「減収」の意味の違いを、分かりやすく説明していきます。
「減益」とは?
「減益(げんえき)」という会計・決算の用語は、「売上高から宣伝広告・人件費などの費用を差し引いて残った利益(儲けの部分)が減ること」を意味しています。
「減益」とは、「売上と費用の差し引きで、その会社が利益を上げられていないこと(儲かっていないこと)」を意味する言葉なのです。
「減収」とは?
「減収(げんしゅう)」という会計・決算の言葉は、「自社の商品・サービスを売って獲得した収入全体が減ること」を意味しています。
「減収」とは「費用を差し引いていない売上全体が減ること」を意味する言葉なので、「費用の減少が売上の減少を上回っている場合」には「利益を上げられる可能性」もあります。
「減益」と「減収」の違い!
「減益」と「減収」の違いを、分かりやすく解説します。
「減益」という表現は、「売上高から売上を上げるためにかかった費用を差し引いて残った利益(儲けの部分)が減ること」を意味していて、「減益」は「減収」よりも一般的に会社の経営が上手くいっていないことを示唆します。
それに対して、「減収」という言葉は「商品やサービスを販売して獲得した収入の全体が減ること」を意味しているという違いがあります。
「減収増益」という言い方があるように、「減収」で物やサービスを売って得た収入全体が減っても、宣伝広告や人件費などの費用(コスト)を減らすことで「利益(儲け)を増やせること」もあります。
しかし、「減益」は「利益そのものの減少」なので、会社が儲けていないことを直接に意味しています。
まとめ
「減益」と「減収」の意味の違いを詳細に解説しましたが、いかがだったでしょうか?
「減益」というのは、「売上高から費用を差し引いて残った利益(儲け)が減ること」を意味しています。
それに対して、「減収」という言葉には「商品・サービスを売って獲得した収入が減ること」の意味があります。
「減益」と「減収」の意味の違いを調べたい時には、この記事の解説を確認してみてください。