この記事では、「簡易化」と「簡素化」の違いを分かりやすく説明していきます。
「簡易化」とは?
難しかったことを簡単にすることや、複雑だった構造などをシンプルにすること、機械の機能を絞ることなども含まれています。
難しかったことを簡単にする簡易化は操作や手続きをシンプルにする必要があるため、かなりアイデアが必要になるケースと、その逆で元々操作に難があって不便だったものを簡易化するという流れがあります。
構造のシンプル化に伴う簡易化は低コスト化と引き換えになっていることもあり、性能の限界は簡易化する前のほうが高いということもありえます。
機械の機能を絞る場合は機能が減りますが操作がわかりやすく故障の可能性が減り低価格になるというメリットがあります。
直接外見的に同じ部品を使いつつ簡易化した製品は少なく、パソコンのブルーレイドライブ非搭載機などは搭載機と比べ簡易化と言えなくもない例とも言えます。
「簡素化」とは?
無駄を省いて簡単にすることとされ、無駄とする範囲はかなり広く、ブルーレイディスクは録画に使わず再生するだけというブルーレイプレーヤーも簡素化した商品とも言えます。
行政手続きの簡素化というケースではほぼ簡易化と意味は変わっていないと言えるものです。
また、素材のランクを落とすことも簡素化となります。
オリンピックの簡素化という言葉がありましたが、この場合無駄にあたる部分は華美な装飾、過剰な設備などで、場合によってはその場さえ凌げばいいという設備を使うことも簡素化と言えます。
簡素化は言葉としては行政手続きのケースでよく使われており、メーカーが簡素化ということは少なめになっています。
ハードディスクレコーダーの最上級機が4TB7チューナーなのに対して1TB2チューナーとした場合は簡素化した機器と呼ぶことが出来、価格も実際に安くなります。
自動車は簡素化という場合はグレードが多数あるものの最低価格使用、商用仕様が簡素化したものと言えます。
「簡易化」と「簡素化」の違い
「簡易化」と「簡素化」の違いを、分かりやすく解説します。
簡易化は難しかったことを簡単にすること、簡素化は無駄を省いて簡単にすることになり、車であればマニュアル車をオートマチック車にすることは、機械としては複雑化する部分はあるものの操縦者にとっては簡易化と言えます。
簡素化は車では本革シートをファブリック等に変更、サンルーフを外すなどが簡素化にあたります。
現実には簡素化という言葉は書類手続きにの手間が減ることに多く使われており、簡易化のほうが使われていない言葉と言えます。
まとめ
簡易化と簡素化は意味が重なる部分もあり、行政手続きの簡易化と簡素化は意味はほぼ同じです。
機械やコンピューターなど、操作の概念のあるものでは簡易化という言葉がよく使われ、高額なもの部品が多いものを安くする場合は簡素化という言葉を使うことが可能です。