この記事では、「参ります」と「伺います」の違いを分かりやすく説明していきます。
「参ります」とは?
「参ります」とはどこかへと向かうこと、どこかに行くことを謙譲語で表現した言葉です。
どこに行く場合にも使うことができる言葉であり、目的地を指す言葉を付け足し、目的地になる場所に行くと言う意味で使われます。
また何らかの場所に関する話題でなら、場所の指定を付け足さずに「参ります」という言葉だけでそこへ行くという意味で使うこともあるでしょう。
また「参ります」はどこかへ向かうというだけで、それがどういった場所なのか、その場所に誰がいるか、誰がいないかに関係なく使える言葉です。
どこかへ向かうという意味以外では、行くという言葉が実行するという意味で使われることもあるように、「参ります」も実行する際の合図として使われることもあります。
「伺います」とは?
「伺います」とは訪ねると尋ねるの謙譲語であり、訪問することを指す言葉です。
多くの場合、話している相手がいる場所であったり、居るはずの場所、住んでいる場所に訪れることを「伺います」という言葉で表現します。
そのため、話している相手や話の内容と関係のあるだれかがいない場所に向かうことを「伺います」と言うことはありません。
また謙譲語であるため、向かう場所は、目上の人であったり、立てる必要がある相手が居る場所や待つ場所に限られます。
どこかへ向かうという意味以外では、相手に何かを聞く、質問することという意味も尋ねるはもっていますが、「伺います」もその意味を含んでいる言葉です。
質問しますがという意味で「伺いますが」と言ったり、誰かに聞いてみますという意味で「伺います」と言う使われ方をすることも多いでしょう。
「参ります」と「伺います」の違い
「参ります」と「伺います」の違いを、分かりやすく解説します。
「参ります」はどこかへ向かうことを指す言葉で、「伺います」は誰かがいる所に向かうことを指す言葉です。
「参ります」は誰かがいる場所でも誰もいない場所にでも使えますが、「伺います」は謙譲語を使って話すような目上の人が居る場所、もしくはそういう人が待っている場所に行く場合にだけ使えます。
またどこかへ向かうという意味以外で使う場合、「参ります」は何かを実行する時の合図として使われますが、「伺います」は何かを聞いたり質問するという意味で使われる言葉です。
どちらも謙譲語ですが、「参ります」は行くの謙譲語表現であり、「伺います」は訪ねると尋ねるの謙譲語表現になります。
まとめ
「参ります」と「伺います」は混同されやすいですが、行くと訪ねるであれば、混同する人は少ないでしょう。
行くの謙譲語が「参ります」で、たずねるの謙譲語が「伺います」だと覚えて、それぞれ謙譲語ではない言葉で使いみちを区別するようにすれば、簡単に使い分けられるようになるはずです。