この記事では、「出鱈目」と「嘘」の違いを分かりやすく説明していきます。
「出鱈目」とは?
「出鱈目」は「でたらめ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「行き当たりばったりで根拠がないこと」という意味で、筋道立てて考えずにすることです。
2つ目は「首尾一貫していないこと」という意味で、言うこととやっていることがちぐはぐな様子のことです。
3つ目は「いい加減に行動する様子」という意味で、中途半端で最後まできちんとやり遂げずに行動することです。
上記に共通するのは「思いつくまま行動する」という意味です。
「出鱈目」の語源は、江戸時代の賭博用語からきています。
サイコロを使った丁半賭博で、「サイコロを振って出た目のままにすること」という意味から、「行き当たりばったりに行動する」という意味で使われる様になりました。
「出鱈目」の使い方
「出鱈目」は「行き当たりばったりで根拠がないこと」「首尾一貫していないこと」と「いい加減に行動する様子」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「出鱈目だ・である」と使われたり、形容詞として「出鱈目な内容」などと使われたり、副詞として「出鱈目に歩く」などと使われます。
基本的に、根拠がなくその時の思い付きで行動することや、いい加減でつじつまが合っていない様子に使われる言葉です。
「嘘」とは?
「嘘」は「うそ」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「事実でないこと」という意味で、一般的な情報として真実ではない内容のことです。
2つ目は「人をだます為に言う、事実ではない内容」という意味で、最初から人をあざむいて自分を有利にしたり、保身する為に言う、偽りの内容のことです。
3つ目は「間違ったこと」という意味で、意図がある・なしに関わらず、誤りをすることです。
4つ目は「納得できないこと」という意味で、そうあるのは望むところではなく、受け入れられないことです。
上記に共通するのは「真実ではない」という意味です。
「嘘」の使い方
「嘘」は「事実でないこと」「人をだます為に言う、事実ではない内容」「間違ったこと」「納得できないこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「嘘だ・である」「嘘をつく・ついた」「嘘も方便」「嘘偽り」などと使われます。
基本的に、単に事実ではないことや、最初から人をだます為に言う虚偽の内容に使われる言葉です。
「出鱈目」と「嘘」の違い
「出鱈目」は「根拠がなくその時の思い付きで行動すること」「いい加減でつじつまが合っていない様子」という意味です。
「嘘」は「単に事実ではないこと」「最初から人をだます為に言う虚偽の内容」という意味です。
「出鱈目」の例文
・『彼の証言は全くの出鱈目だった』
・『子供が出鱈目に描いた絵が高く評価される』
・『街角アンケートに出鱈目な住所と名前を書いた』
・『酒に酔って出鱈目な歌を歌う』
「嘘」の例文
・『親は子供の嘘をちゃんと見抜けるものだ』
・『夫は出張すると嘘をついて不倫していた』
・『キャッチセールスがしつこかったので嘘の名前を教えた』
・『度忘れしてつい嘘の文字を書いてしまった』
まとめ
今回は「出鱈目」と「嘘」について紹介しました。
「出鱈目」は「思い付いたまま」、「嘘」は「事実ではないこと」と覚えておきましょう。