この記事では、「前提」と「条件」の違いを分かりやすく説明していきます。
「前提条件」などと、一緒に使われることも多い2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「前提」とは?
「前提」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「前提」は「ぜんてい」と読みます。
「前提」は「ある物事が成り立つための、前置きとなる条件」という意味があります。
例えば、お見合いをしてお付き合いをする場合、「結婚すること」が条件となります。
この場合は、「結婚を前提にお付き合いをする」などと言います。
また、事件に関係する人が、捜査に協力する代わりに、名前を出したくないと考えるかもしれません。
この時、「生を出さないことを前提に、捜査に協力する」などと言うことができます。
他にも、芸能人のゴシップ記事を提供する人が、匿名でなら情報を提供するという条件を出すことがあります。
この場合は、「匿名を前提として、芸能人の情報を提供する」という文章にすることができます。
他にも、「2代目を継ぐことを前提に、会社員を辞めて親の飲食店で働き始める」などという文章を作ることができます。
「条件」とは?
「条件」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「条件」は「じょうけん」と読みます。
「条件」は「約束や決定をするときに、その内容に関しての前提や制約となること」という意味があります。
例えば、会社で働くとき、週3日しか働けないという制約があり、それでも納得できる場合に働くという場合があります。
この場合は「週3日しか働けないという条件を、承諾する」などという文章にすることができます。
次に「条件」には「ある物事が成立したり、実現するために必要なこと」という意味があります。
例えば、引っ越しを考えているとき、防犯カメラの設置、オートロックなど、引っ越しを成立させるために必要なことがあるのではないでしょうか。
この場合、「引っ越しの条件を満たす物件を探す」などと言うことができます。
「前提」と「条件」の違い
「前提」と「条件」の違いを、分かりやすく解説します。
「前提」は「ある物事が成り立つための、前置きとなる条件」という意味があります。
一方の「条件」は「約束や決定をするときに、その内容に関しての前提や制約となること」という意味があります。
このように、「条件」の中に、「前提」が含まれていることが分かります。
何かの約束や決定をするために、前置きが必要なとき、「前提」という言葉を使いましょう。
一方で、前置き以外にも、制約などが必要な場合は、「条件」を使うことになります。
例えば「結婚を前提にお付き合いをする」のに対して、「結婚を前提にするだけでなく、門限は8時という制約をクリアして付き合う」という場合は、「様々な条件をクリアしてお付き合いする」となります。
まとめ
「前提」と「条件」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知り、使い分けてみましょう。