「奇遇」と「偶然」の違いとは?分かりやすく解釈

「奇遇」と「偶然」の違い言葉・カタカナ語・言語

意外な出会いや突然の事件を表す言葉としては「奇遇」「偶然」があり、似ている漢字を使っているので意味を間違える人は多く存在します。

この記事では、「奇遇」「偶然」の違いを分かりやすく説明していきます。

「奇遇」とは?

「奇遇」とは?

「奇遇」とは主に意外な出会いや思いもよらないめぐり会いのことを表す言葉です。

基本的には人と人の出会いにのみ使う言葉であり、自然現象に対しては使うことは不可能です。

「奇遇」に使われている「遇」という漢字はこれのみで思いもよらないという状態を意味するものであり、それに「奇」というサプライズ要素を意味する漢字が合わさってできた熟語が「奇遇」です。

「奇遇」は人と人の出会いに対して使うものであり、こちらは未知の人物や既知の人物との意外な出会いや再会に対して使うことが可能です。

過去に知り会いだった人物が意外な展開で再開する際に「奇遇」という言葉は使うことが可能であり、同窓会や帰省などで古い友人と思いがけない再会する際にも使えます。

「偶然」とは?

「偶然」とは?

「偶然」とは自分が予想していなかった出来事や出会いが発生する際に使う言葉であり、こちらは人との出来事から自然現象まで幅広く使うことが可能です。

「偶然」は英語でアクシデントという言葉で使われており、ポジティブな意味でもネガティブな意味でも使う言葉となっています。

「偶然」に関しては自分が過去に経験していなかったことが発生する時にも使えますし、経験した事象であっても予想だにしない場面や条件で発生した時にも使うことが可能です。

「偶然」は発生の前後に因果関係がない状態であることが多く、よい影響を及ぼすこともあればハプニングとして悪い影響を与える可能性もあります。

「偶然」の反対語としては「必然」があり、こちらは因果関係が確実に存在するもので確実に発生する物事や出会いに対して使う言葉です。

「奇遇」と「偶然」の違い

「奇遇」と「偶然」の違い

「奇遇」「偶然」はどちらも予想できない出会いに対して使えますが、人以外の出来事に関しては「偶然」のみ使うことが可能です。

偶然は様々な出来事や事象に対して使うことが可能であり、自然災害など人間には予想不可能なものに対しても使えます。

「奇遇」の例文

「奇遇」の例文

・『同窓会で奇遇にも再開した後輩の彼女と来月デートに行くことになった』
・『彼と奇遇な出会いで話が盛り上がり、最近ではオンラインゲームのフレンドになって遊んでいます』

「偶然」の例文

「偶然」の例文

・『偶然事件の現場に居合わせたこともあって、目撃者として警察に話をすることになった』
・『猫が変な顔をしている状態を偶然見かけたので、思わずスマホで撮影しました』

まとめ

まとめ

予想だにしていない状態からの出会いに対しては「奇遇」「偶然」が使えますが、自然現象など人間以外の出会いや出来事に対しては「偶然」のみしか使えません。

「奇遇」「偶然」はハプニングとしての性質が存在しますが、ポジティブな意味とネガティブな意味の両方で使われる言葉です。