日本語には色々な言葉がありますが、似たような意味に思えても、詳しく調べてみると、解釈がかなり異なる言葉も少なくありせん。
そのような中で、「落ち度」と「不足」という言葉がありますが、これらの言葉には、どのような意味があるのでしょうか?
「落ち度」と「不足」各々の解釈
まず、「落ち度」と「不足」の各々の言葉の意味を解釈していくことにします。
「落ち度」の意味や使い方
「落ち度」は、「おちど」という読み方をしますが、「過失」や「手落ち」、「失敗」といったようなことを表現した言葉です。
「落ち度」を分解してみると、「落ちる」+「度」で構成された言葉になっていることが分かります。
そのことから、「失敗の程度を表すような時に使われることになります。
「私に落ち度はなかった」、「今回の失敗は君に落ち度がある」という使い方が見られます。
「不足」の意味や使い方
「ふそく」という読み方になる「不足」は、「足りないこと」、「十分でない」、あるいは、「満足でないこと」、「不満」という意味で解釈することができます。
「思いどおりにならなったので、不足な顔をしていた」という使い方がありますが、「足りない」という観点では、「不足を補う」、「学力不足」、「実力不足」などの言い回しになります。
「落ち度」と「不足」の違い
では、「落ち度」と「不足」ではどのような意味の違いがあるのでしょうか?
「落ち度」は「過失」という意味合いを持っていますが、「不足」は「足りない」という意味から「欠けている」という共通した解釈があるものの、両者が指している意味は全く異なってきます。
「落ち度」と「不足」各々を使った例文と意味を解釈
では、ここで「落ち度」と「不足」を使った例文を見ながら、具体的な活用シーンを見ていくことにしましょう。
「落ち度」を使った例文と意味を解釈
「私は事故を起こしてしまったが、自分の運転に落ち度はなかった」
このような時の「落ち度」とは、「運転に過失はなかった」という理解ができるのですが、事故を起こしてしまった以上、「落ち度」がないことを言うのは、単なる言い訳にしかなりません。
素直に自分の非を認めて償うことが大切です。
事故を起こすことは、車の事故であれば、歩行者が常に優先させるので、このようなことを言うことはできないはずです。
「不足」を使った例文と意味を解釈
「今度の対戦相手は、私にとって不足はない」
この時の「不足」は、「自分にとって十分すぎるほどの相手だ」ということを指しています。
「不足」がないとうことなので、「十分ではない」ことを否定した解釈になります。
まとめ
「落ち度」と「不足」という2つの言葉を見てきましたが、これらの言葉は、身近なケースでよく使われる言葉なので、正しい理解の上で、適切な使い方をマスターしてください。
簡単な言葉だけに、意識した活用が求められることになります。