この記事では、「守護神」と「守護霊」の違いを分かりやすく説明していきます。
「守護神」とは?
自分を守ってくれる神という意味で、漁民・航海者の守り神とされる媽祖、仏教の護法善神・伽藍神などが挙げられます。
菅原道真は学芸の守り神とされ、守護神と言えなくもありません。
自分を守る、安全を守ってくれるという大変ありがたい存在ではありますがあまり多数存在しているとは言い難く、神社などで祀られる神様よりは種類が少ないと言えます。
店舗や工事現場などに神棚を飾るという習わしはある意味守護神的な守りを願うと言った考え方と言えるものですが、直接守護神であるということはなく、神棚に祀られている神様が守ってくれることもあるということになっています。
キャラクター、お守りの絵柄として守護神はそう多く存在していないのが現状と言えるでしょう。
言葉として守護神はスポーツの世界でも使われており、サッカーにおいて点を取られない強力なキーパー、野球において確実に抑えるピッチャーなどが守護神に例えられることがあります。
野球の守備においてはあまり守護神とは言われません。
「守護霊」とは?
人などに憑き、その対象を保護、守護しようとする霊のことで、シャーマンの世界において重要な立ち位置を持っているものです。
日本ではその人の亡くなった親族などが守ってくれるとされることを指すケースが多く、実在した人の霊であるケースが多くなっています。
守護霊は占いでどのようなものが憑いてくれているかを診断するものもあり、種類も多くなっています。
戦国武将が憑いているとされるもの、神に近い霊が憑いているとされるものなど、守護霊に関しては守護神以上に力の差が明らかになっているタイプのものもあり、占いも多岐にわたっています。
霊や神の段階にあるため、誰もが明らかに分かる状態で立証されることはないでしょう。
「守護神」と「守護霊」の違い
「守護神」と「守護霊」の違いを、分かりやすく解説します。
守護神と守護霊はその人を守ってくれる目に見えない存在という点で共通しています。
霊と神という点で守護神のほうが力が強い存在と言えますが、種類自体が守護神は少なく、神様は施設に祀られているケースのほうが多くなっています。
守護霊はシャーマンにとって非常に重要な存在ですが、日本においては占いとして使われるケースも有り、数も守護神と比べて圧倒的に多くなっています。
亡くなった家族・肉親が見守ってくれているという考え方も守護霊とも言えます。
言葉としてスポーツの世界でも使われているのが守護神で守護霊は比喩表現では使われていません。
まとめ
守護神と守護霊は立ち位置のありがたさの割には日本における七福神ほど明確な絵柄にはなっておらず、とくに守護霊は数が非常に多いことがキャラクター造形として一般的には存在していない理由とも言えます。
神棚を工事現場などに飾ることも守護神や守護霊的なものへの考え方の表れと言えます。