この記事では、「無力」と「非力」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「無力」とは?
「無力」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「無力」は、「むりょく」と読みます。
「無力」は、「体力や勢力などのないこと。
その様子」という意味があります。
例えば、体力測定をしたときに、同世代の人たちと比べて、明らかに体力がないことが分かる場合があります。
このような場合は、「私は同世代の中で、明らかに無力だ」などという文章にできます。
また、会社の中で立場が弱く、大きな発言力などを持たない人がいます。
このような場合は、「私は会社では無力で、影響力がまるでない」などという文章を作ることができます。
さらに、戦争中に敵が攻めてきたとき、物資不足などで、攻撃を防ぐ手立てがないような場合があります。
このような時は、「敵の侵攻に対して、無力な防御しか持たない」などという文章にできます。
他にも、自分の力のなさを嘆く場合に、「自分の無力さを恥じる」などと表現することができます。
「非力」とは?
「非力」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「非力」は「ひりき」と読みます。
「非力」は、「腕力や筋力の弱いこと。
その様子」という意味があります。
例えば、腕力が弱いため、ボールを打っても、遠くに飛ばない打者がいるかもしれません。
この場合は、「あまりに非力なため、ホームランを打てない打者」などという文章を作ることができます。
また、「非力」には、「権力や勢力の弱いこと。
その様子」という意味があります。
例えば、ある業界に属している会社の中には、明らかに勢力が弱い会社があるかもしれません。
それでも、頑張っていこうとする場合は、「業界では非力な会社だが、生き抜けるよう頑張ろう」などという文章を作ることができます。
「無力」と「非力」の違い
「無力」と「非力」の違いを、分かりやすく解説します。
「無力」は、「体力や勢力などのないこと。
その様子」という意味があります。
一方「非力」は、「腕力や筋力の弱いこと。
その様子」また、「権力や勢力の弱いこと。
その様子」という意味があります。
このように、どちらも、力が弱いこと、足りないことを意味する言葉という共通点があります。
ただし、「非力」は、「必要な力には足りない」という意味があるのに対して、「無力」は「必要な力がない」という意味があるという違いがあります。
そのため、「問題に対して非力だ」という場合は、問題解決に力が足りない様子を指すのに対して、「問題に対して無力だ」という場合は、問題解決するための力がまるでない様子を指すことになります。
このように、「非力」は力が足りないことを意味し、「無力」は、力がまるでないことを意味するという違いがあります。
まとめ
「無力」と「非力」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。