この記事では、「老健施設」と「特養ホーム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「老健施設」とは?
老健施設とは、ろうけんしせつという読み方をすべき言葉です。
漢字で記されたこの言葉を目にすれば一目瞭然な事ですが、おいても身体がけんこうであるという意味の老健の漢字に、ある目的のために建物を設ける事やせつびといった意味がある施設の漢字を加える事で誕生した言葉となっています。
以上の事から老健施設は、介護老人保健施設の略語であり、要介護者が入所し機能訓練等の介護サービスを受ける事で自宅で生活出来る状態を目指す施設を表すのです。
「老健施設」の使い方
老健施設は、介護が必要な人が入所した上で、機能維持や改善等の訓練やリハビリを受けて在宅復帰を目指す施設に使われる言葉となっています。
謂わば病院と老人ホームの中間的な役割を担う施設であり、要介護者1から5の人が対象となり、入所しているのです。
あくまで在宅復帰を目指す老人が入所すべき、施設となっているのが特徴と言えます。
「特養ホーム」とは?
特養ホームとは、とくようほーむという読み方をすべき言葉です。
文字で書かれたこの言葉を見れば理解可能な事でしょうが、とくべつの略語である特の漢字に、やしない守るといった意味を持つようごの略語である養の漢字を組み合わせた上で、家や故郷といった意味を有するホームの文字を付け足す事で成立した言葉となっています。
だからこそ特養ホームは特別養護老人ホームの略語であり、自宅で生活するのが困難になった高齢者が入所し、サポートや機能訓練、世話といったサービスを受けながら生活する施設を示すのです。
「特養ホーム」の使い方
特養ホームは、自宅での生活が難しくなった老人が入所し、様々なサポートを受けながら生活して行く施設を表現する言葉として用いられています。
中度から重度の要介護者が入所可能となる施設なので、要介護3から5の人がこの特養ホームの対象となるのです。
「老健施設」と「特養ホーム」の違い
老健施設と特養ホームの文字表記を並べて見比べれば、直ぐに共通する漢字がなく、読み方も似てはいない言葉同士である事に気付く事が出来ます。
ただしどちらも高齢者が入所する施設であるため、どっちがどっちであるか区別が付かなくなる人は珍しくありません。
なのでそれぞれの言葉が持つ意味を、きちんと理解する事が大事です。
まず老健施設は介護老人保健施設の略語であり、病状が安定した要介護者が入所し、自宅復帰を目標に機能訓練やリハビリ等を受ける施設に使用する言葉となっています。
一方の特養ホームは、特別養護老人ホームの略語であり、常時介護が必要となり自宅での生活が困難になってしまった高齢者が入所し、機能訓練や日常生活の支援といったサポートサービスを受けながら生活する施設を示す言葉です。
まとめ
2つの言葉は、特に共通する文字はないものの、共に介護が必要な高齢者が入所する施設となっています。
とはいえ持つ意味合いに相違点があるので、そこを踏まえて理解すれば使い分けに迷う事はありません。
ちなみに老健施設は、病状が安定している要介護者が入所した上で、自宅復帰を目指してリハビリや機能訓練等を受ける施設です。
対する特養ホームは、中から重度の要介護者が入所し、日常生活の支援や療養上の世話等のサービスを受けつつ生活するための施設に対し用いられています。